静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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平成18年度終了。

 今日は3月30日。平成18年度も終わりの日でした。今年、新しい課に異動してきたばっかりだったんですが、1年間経ってまだまだ色々と分からない所はありながらも、それでも、一通りの事は出来るようになったんじゃないのかな?なんて思う自分が居たりします。
 色々と印象深いお客さんもいらっしゃいます。書類をなかなか準備してくれなかったりとか、こちらからお願いした事を全くしてくれなかったりとか、正直凹みまくる時はかなり凹みまくっていたり、プチプチと頭の中から音が聞こえてきそうな日々もありましたが、それでも「現場」にほぼ初めて出て、色んな事を考えさせられました。


 産業系の話ですと、「ベンチャー創出」とか「研究開発」って言う事が昨今の大きなテーマになっているわけで。経営革新の話とか色々あるんですが、この一年間、中小企業金融に携わってきた中で感じたのは、「社会政策としての産業政策のあり方」をどう考えるべきなのか、と言う点です。
 産業政策って言うものを考えると、大きく二つの方向性があるって思うんです。
 「ベンチャー創出」や「知的財産」って言った、今のトレンドを形成している「投資型産業政策」と、「中小企業支援」をメインとした、今ではどちらかと言えばトレンドから微妙に外れつつあると世間一般では見られがちな「社会政策的産業政策」と言うもの。結局、この二つの政策が車輪のように上手く回っていかないと持続的発展は難しいのではないでしょうか。
 ベンチャーでも知財関係も重要、ですが、やっぱり「その場に生活がある」訳ですし、その多くの生活の集合体として「地域」と言うものが存在していると思うのです。それぞれの分野でエキスパートな会社を様々な面から支援していく事こそ、やっぱり今必要なんじゃないのかなと言う事をこの1年間で痛感しました。まだ、残念ながらこの部分を自分の言葉でまとめるまでには至っていませんし、個々の事例から一般的な方向性を見いだす事が出来ないのが自分でも正直もどかしい部分があります。
 ただ、今確実に言えるのは「必要としている人が居る」と言う事です。
 行くべき方向に悩んだとき、スッと手を差し伸べる事が出来る存在。
 それが、自分の目指す仕事での方向性かもしれません。その「存在」になるために、今を懸命にやって行くしかないのかな、と思うのです。
 次に会社に出社するときは平成19年度。怒濤の融資申込があり、そして、怒濤の調査ラッシュがまた始まります。気分だけでも明日・明後日は「春休み」って言う事でリフレッシュしようと思います。
 来年度も、色んな想いを繋げるために。