静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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参議院特別参観

 霞ヶ関から歩いていけばいいものの、集合が丸ノ内線国会議事堂前駅だったので、千代田線に乗って一駅移動。仲間と合流してから国会議事堂正門を目指す。関西方面からこれだけのために2人も来ているのは正直驚いた。

 で、正門到着。ここでパンフレット等を貰って国会の敷地の中に入る。いやぁ、霞ヶ関ランプからの国会議事堂は良く見かけておりますが、正門からの様子は全く見ないですので新鮮な眺めだったり。

 青空の中に浮かぶドーム部分。いかにも 国☆会 と言うアングルですね。このドームの中には何もないって言うのがつい最近報道でありましたが、やっぱりこの構造って言うか何というか、素直に「美しい」とだけしか言えません。そして、中央玄関に進みます。

 普通の国会議員だと初当選の時にしか入れないと言う玄関らしいですが、足下の赤絨毯がいかにもって言う雰囲気を醸し出しています。上を見上げれば彫刻が施されてあり、マジで美術工芸品を見ているような感じですね。

 中央玄関ホール。
 確か小学生の頃に修学旅行で行った事があるはずなんですが・・・正直覚えておりません。覚えて居るのは日光の宿で夜、ぜんそく発作が出て大変な目にあったって言う事(´・ω・`)ショボーン。まぁ、それはそれで別にしてもこのホールには法隆寺五重塔が入る高さで作られているとか、このホールの四隅に日本憲政史上重要な人3人の銅像が飾られているとか言う訳なんですよね。一つだけ乗ってない訳なんですが。
 正直、このホールを見て聖堂の建築を思い浮かべたって言うか、何かそんな雰囲気を感じました。建築そのものもそうなんですが、「神聖な場所」って言うかそんな感じでしょうかね。

 皇族の方しか昇る事を許されてない階段。国会議員であってもこの会談を歩く事は許されてないとか。

 よくニュース等で見る部屋ですが、「大臣室」と言う事で。閣僚が総理大臣の到着を待つ部屋みたいですね。流石に中には入る事は出来ずじまいでしたが。

 陛下を国会にお迎えになるときに(開会式の日ですが)、この部屋に最初に入られる部屋と言う事です。ガラスの向こう側でしたので詳しくは見る事が出来ませんでしたが、国会が作られた頃の雰囲気が見事に出ていますね。この部屋の前には多くの方が集まっておりました。

 第一委員会室。
 この部屋も生で見るのは初めてです。ここで党首討論とかが行われる訳なんですが、率直な感想として「思ったより狭い」って言うのは確かにありますね。ここで乱闘騒ぎが起こったりする舞台でもあるんですが・・・いやいや、こういう場所なんだと。

 議場(1)

 議長席とお席

 議場の天井
 本会議の議場です。ここでも乱(ryではなく、熱い論戦が行われる訳で。
 テレビなんかで見ると傾斜が随分あるように見えますが、実際にはそんな事は無かったですね。しかし、お席まで結構高さの違いがあるって言うのが驚きでした。
 国会は石造りなので全般的に「暗い」って言うイメージがあったのですが、議場の天井は採光が考えられており、結構明るかったです。

 議長応接室。
 調度品も凄いですが、壁に飾ってある絵画が凄かったですね。それこそ教科書でしか見たこと無かった「大日本帝国憲法発布の図」も飾られており、思わず見入ってしまいました。

 今日は正面の通りが歩行者専用道路になっており、こんな写真を撮る事もできました。
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 思わず行く事が出来、色々と普段では見る事が出来ない場所を見てきましたが、やはり「凄い」って言うのが最大の感想ですね。出来た当時の事を考えると「威容を内外に示す」って言う事もあるかとは思いますが、個人的にはそれで構わないと思っています。特に調度品とかに関しては「その歴史」を感じさせるものがあると思いますし、出来た当時の「空気」って言うものを今に伝えてくれているもんじゃないのかな、って思うんですよね。そう言う意味では「近代建築遺産」と言うように捉えてしまっていいのかな?なんて思います。確かに当時の一般の生活水準とはかけ離れてしまっていますが、「その時代、こんなものがあった」って言う事は伝えていくべきものであるのかもしれません。
 後は中央玄関ホールの「台座」の話でしょうか。
 誰にするか決まらなかったと言う話もありますが、「永遠に未完成なものである」と言う話を個人的には信じたいな、なんて思っています。その時代時代で解決すべき問題は違いますし、それぞれの時代において最善を尽くしてきたってもんだと思います。色々と考えながら「最善なものを目指して」今後もやって頂きたいって思いますです。はい。