静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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今読んでいる本。

 今、こんな本を読んでいます。 

東京市政―首都の近現代史

東京市政―首都の近現代史

 本当だったら、おいらの高校の頃の同期生が書いたクソ真面目な本を読みたかった所ではありますが、いかんせん9,800円とちょいと高すぎ。しかし、東京の本屋って言うのは本当に魔窟ですな。1時間でも2時間でも平気で居る事ができそうですw。
 で、この本の中身って言うのが「東京」と言う地方自治体を「歴史的視点」から解読しているしているもので、都市の中に存在している社会問題をどのようにして東京市〜東京都と言う地方自治体が解決しようとしてきたのかと言う事が書かれている訳で。いや、本当に「パッ」と見ただけで非常に惹かれるものがあり、昨日の帰りのバス車内で一気に戦前・戦中の部分まで読んでしまいました。いや、面白い。
 都市って言うものには色んな立場の人が存在している訳で、当然ではありますがそこの中には様々な問題があると思います。杉並のゴミ戦争にしても然り、区画整理事業に関してもまた然り。そんな様々な問題を「行政」と言う立場の人がどのように問題解決をしてきたのか、って言う事を「東京」と言うまた異質な都市を舞台にして記してあります。
 行政関係者の方が書いた本を読むのは確かに参考になる部分は多いんですが、やっぱりそこには「どうやって事業を実施していくのか」って言うマニュアル的な視点があるんですよね。その一方、大学の研究者が書いた本って言うのは、ある特定の部分を深く書いているわけで。それが悪いって言うものではないですし、多くの研究者がやっている事をやるよりも、エッジな部分の研究をする事によって評価が上がる訳ですから。
 けど、何だかんだ言って「地域」って言うものを考えるときには「歴史」って言う視点が必要なのでは?って思うんですよね。いや、地域だけじゃなくって何かについてモノを書こうってする時には。特に今は「研究」って言う形ではやってない部分はありますが、やっぱり何かを考える際には「歴史」って言う観点から物事を一旦見てみようって言う考えを持っている自分も居る訳で。それがヲタ趣味であったとしてもwwww。
 いや、例えば東名ハイウェイバスの過去のダイヤを見るって言う事を出発点にして、その当時の事業者が置かれていた環境って言うものや(外部要因)、その前提条件(内部要因)を考察する事は可能ですし、ある停留所の停車本数を見る事によって、その停留所が存在する地域の外部との繋がり度合いの変遷が分かるって言うもんです。
 おっと、脱線してしまいましたw。
 何にしても、やっぱり「地域」って言う事を考える中での行政機構の変遷と、その行政機構がもたらした様々なものを見るって言うのは必要なんじゃないのかな、なんて思います。はい。