こっちは。

　予め宣言しておきますが、「自殺」と言うのは人間にとって最も重たい罪であると私は思っています。
　「生きてるだけで丸儲け」って言う言葉がありますが、とにかく生き延びればどうにでも選択肢は出てくる訳で。その「可能性」と言う名前の「選択肢」を自分で無くしてしまう事、それは「罪」以外の何でもないと思います。
　この点をご理解の上、このエントリをお読み下さい。
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　そのニュースを知った後に知ったのはこのニュース。

　松岡利勝農相（６２）＝自民、熊本３区＝が２８日午後０時２０分ごろ、東京都港区赤坂の議員宿舎で首つり自殺を図り、病院に搬送されたが午後２時、死亡が確認された。松岡農相は、資金管理団体が光熱水費無料の議員会館に事務所を置きながら、１７年までの５年間で約２８８０万円を計上していたことが判明し、さらに独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件で業務を受注していた業者も参加する業界団体の政治団体「特森懇話会」からの献金が国会で問題になった。
　同署の調べでは、同日午前１０時ごろ、秘書が松岡農相と会った後、宿舎から出てこなかったため不審に思い、正午ごろ室内に入ったところ、リビングのドアの上のちょうつがいに布製のひもをくくりつけて首をつっているのを見つけた。
　農水省によると、松岡農相は２８日は登庁予定はなかった。
疑惑の中、松岡農相自殺　林道談合・ナントカ還元水…

　自殺ですかそうですか。
　疑惑の渦中にあるから自殺だってか？冗談じゃない。正直言ってこっちの方はZARD坂井さんの死とは違って「ふざけるな」って言いたい位ですわ。別に疑惑が解明できないとかそう言う理由じゃなくって、「そんな簡単な方向に逃げるんじゃねぇ」って言うのが正直な想い。つか、60あたりだったら大臣辞めて国会議員辞めても生活出来るアテはあるんじゃないのか？って思う。本当に責任を負うんだったら「死」なんて言う選択肢を取らずに、生きてその役目を全うすべきなんじゃないのか？
　いや、それこそ本人が「やってねー」って言うんだったら、何で「死」なんて言う選択肢を取ったんだ、生きてこそ「潔白」を証明出来るんじゃないのか？そこで「死」を選んだら「私がやりました」って言っているのも同然じゃないかと。
　事故死とか、何かの差し金で「自殺に見せかけた他殺」とかだったらそれはそれで話は別ですが、少なくとも世間で言われているような「自殺」だとすれば・・・許したくない話です。生きてこそ開かれる別の道もあったんじゃないのか？って思うと、正直に言えば「死ねば全て許される」って言う考え方が大嫌いです。ええ、大嫌い。
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　確かに「自殺をするに至った」って言う心情とかは正直分からない部分もありません。
　ですが、それで「全てが解決できる」とは思わないんですよね。結果としてある種の勢力をのさばらせるだけの結果に終わってしまいそうな気もしますし、一連のスキャンダル〜国民を馬鹿にした話ですが〜に関する説明責任を放棄した訳ですから、正直それは許したくありません。
　いっそのこと全てを投げ出して逃げてしまえば良かったんじゃね？って思うんですわ。恐らく暫くは色々と混乱しているでしょうから、落ち着いた所でもう一度色々と考え直して再起を図るって言うのが本当の道だったのかもしれません。確かにそれは社会的地位も信用も全て失うものかもしれませんが「生きている」って言う事は「選択肢がある」って言う事なんじゃないでしょうか。慎ましく生きるもよし、再起を狙って選挙に出るも良し、色んな選択肢があった訳で。で、その「選択肢」を放棄してしまう事こそ最大の問題なんじゃないのでしょうか。
　色んな事情があれ、亡くなった方の墓を暴くような事はしたくないですし、死者に鞭打つような事はしちゃならんと思います。ただ思うのは「悔しかったんだろうなぁ」って言う事。ただそれだけ。その悔しさをエネルギーに変えるべきだったんじゃね？って思うんですが。