アウトプットの問題について
振られているような気がしたので反応してみます(違。
中小企業支援というのはどこでもやっていて、そういう報道はどこでもあるのですが、そういえばその結果がどうなのか?という報道、というかアウトプットはあんまり見たことが無いような気がします.上記記事からいうと、支援を実施した100社あまりのうち半分が成果が上がった、ということになるのでしょうか.本来なら倒産の憂き目にあっていた状況で支援を申し込む、という前提に立つと効果があった、ということになるのでしょうかね.数値結果として多いのか少ないのか、個人的には結構少ないんだなあ、という印象を受けたのですが、それこそ一つ一つを総括して社数だけを出す、というのは意味のない行為でしょうけれども.
■【region】中小企業の再生とか
現場で設備導入に対する資金的な支援をしている立場に居るので、ここ最近の全般的な動向ってもんはあんまり分かっては居ませんし、ましてや個々の企業さんのケースから話が出来ない(流石にここらへんは守秘義務って言うのもあります)んですが、可能な限り内情ってものを少し書いてみようかと。
正直な話、各地域の再生協議会に上がった案件って言うものの内容に関しては正直あんまり話が出てきません。会議所と我々(お察し下さい)の間で情報共有はそんなに出来てないって言うのが実際の所だったりもします。まぁ、変に情報が漏れてしまって「あの会社は再生協議会の案件に上がっているんだ」って言うような話になると取引に対して影響が出てしまうと言う事も考えられますので。正直、再生協議会の話に関しては私自身も殆ど知らないのがありますので、全般的に設備導入に関する資金的な支援って言う面から話をしてみましょう。
まず、これは我々も考え直さないとならないって思うんですが、「予算執行の度合い」に関しては外部に結構公表するんですよね。実際、この間あった理事会の資料が回ってきたのを読んだんですが、年度評価って言う事で言うと「予算○億円の貸付枠に対し、○億円の貸付を実施した」って言う部分なんですよね。確かに単年度決算ですのでこの部分に関しては「役目を果たしているかどうか」って言うのは分かるんですが、問題はそっから先なんですよね。どれだけの効果を生み出しているのか、って言う部分。
制度の申込を受けたときには「これから先の付加価値の増加額見込み」って言うのを一緒に提出して貰うんですが、本当にその見込み通りに上手くいくのか?って言うのは頭っから疑っていますし、実際に調査に行くときはその見込みが妥当な数字であるかどうかって言う事を検証する訳なんですよね。ですが、それで実態としてはおしまい。まぁ、その後にも「最近どうよ?」って言うアンケートを年1回程度行ったりとかしていますが、実際に設備投資を行った事による結果のフォローって言うのまでは行えないんです。マンパワー的なものが正直足りないですし、仮に悪化の方向に向かっている場合、どのような形でアドヴァイスをすればいいのか?、そして、そのアドヴァイスを行った結果によって状況が悪くなった場合に誰が一体責任を負うのか?って言う部分なんですよね。あと、その職員の知識って言う問題もあります。
実際、今主にやっている制度は半額が無利子融資(7年償還・1年据置6年均等返済)であり、半額が金融機関との協調融資(中には自己資金でやっている企業さんも居ますが)なので、フォローは金融機関に任せているって言うような部分もあるのかな?なんて思っているんですが、考えてみると「さて、どうよ?」って言う所になる訳で。
それこそ、潤沢に事業実施の資金があれば全員中小企業診断士の資格を持っていて、人員も今の3倍(現状5人位)であれば事後Followも十分に出来るんですが、結局組織全体の予算、すなわち県財政との絡みもあってそこまで出来ないって言うのが実情だったりします(これはあくまで金融支援の話。経営革新計画の承認とかに関する部分に関しては、計画期間中の決算は提出して貰うようになっているみたいですし、Followもしっかりやっているみたいです)。各都道府県によってその方向は違うと思いますし、東京都なんかの場合は「金融支援は民間の持つべき分野」って言う事で制度そのものが無くなっているって言う話がありますし。
原則論で言えば、公的資金を投下している訳ですので、その用途に関する説明責任を果たす必要があるって思うのですが(実際、会計検査院が各貸付先企業をピックアップして会計検査に入る事があります。あくまでこの会計検査は事業実施に当たって法律の面から違反を行っていないかの検査であり、そのアウトプットの調査ではありません。これはこれで結構大変なんですが←4月のクソ忙しい最中に入られたらしいw)、現場で業務をしているとそこまで手が回らないって言うのが実際の所なんですよね・・・。確かに「半額金融機関からの融資がある以上、いくら経営状況が悪くても、金融機関から借入が出来る」って言うのはある程度の信用があるって言う証拠なんですが。
個人的には、やっぱりある程度「どう、最近どうよ?」的な軽いノリでOKなもんでお客さんの所に顔を出して馬鹿話をしつつ、決算の話をしながら「んじゃぁ、今度はこんな制度があるもんで使ってみる?」てな形で繋がりを持って貰うって言うのがやっぱり必要なんじゃないのかな?って思う所はあるんですよね。そんな中で全般的な状況を常に把握するって言う方向が。ただ、そうなってくると地元の商工会議所や商工会から「それは俺らの仕事だ」って言うように出てくる事も考えられる訳で。
基本的には県レベルでの施策としては必要かもしれないですが、この分野でも「地元の機関」が色々と仕事が出来る環境を作った方が全体として上手く回るんじゃないのかな・・・なんて思うんです。県と言う存在がそろそろ中途半端になりつつあるような気がしないでも無いですね。