静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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新静岡0700-新宿駅1001 7502便 駿府ライナー2号


車両  鳥坂533号車(しずてつジャストライン 鳥坂営業所)
運転士 しずてつジャストライン 鳥坂営業所
 新静岡から「東京都内」に向かう路線の「誕生」と言うより「復活」と言うのが本当は正しいのかもしれない。東名急行バスが新静岡から居なくなって約30年。その30年間、静岡市内発着の高速バスは大きく変わった。だが、その変貌は国道1号線から南側だけの世界であった。京阪神ドリーム静岡号、ドリーム静岡・浜松号、渋谷・新宿ライナー静岡号、しみずライナー。
 そして、ようやくこの「新静岡」のターミナルに「高速バス」が帰ってきた。その名前は「駿府ライナー」。今まででは考える事の出来なかった「北街道」を経由して清水インターから東名高速に入り、東京駅ではなく新宿駅に向かう新しい路線。今日はその「蘇った高速バス」、駿府ライナーを追いかけてみた。
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午前6時40分過ぎ、この日の為に新しく導入された高速用車両が鳥坂営業所から新静岡まで回送されてきた。そのバスの到着を多くの乗客が待ち受けている。筆者は売出当日に座席を確保したが、この一番最初の便はその後すぐに売り切れ、2号車が出る程の大盛況ぶりであった。写真を撮ってから地下街を通り、8番乗り場に向かう。

既に2号車のバスも到着しており、行先表示機には「新宿駅」と言う表示が出ていた。いよいよだな、などと思いつつ1号車の改札を受けて指定された1A席に乗り込む。このタイプの車両、一度だけ富士急行の「東京沼津線」で乗ったことはあるが、なかなか乗るチャンスが無かった車両だった。一体どんな感じなのかと思い、まだ乗客もまばらな車内を写してみる。

なるほど、こんな感じなのかと実感。この路線に関しては、今後何度と無く乗る機会がある路線なので、乗り心地に関しては追々試してみる事としたい。出発時刻が近づくにつれて徐々にお客さんも増え始める。そして定刻より遅れる事数分、新静岡を出発。復活の旅路が始まった。
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バスは順調に北街道を進み、今回の路線開設に合わせて新規に作られた沓谷・古庄を通っていく。

また、以前来たときには真っ白な看板だけあった大内観音入口バス停の駐車場もしっかりと整備されており、ガードマンの方が入ってくる車両を確認していた。そして、押切で最後の乗客を乗せ終えると、国道1号バイパス側道から東名清水インターに入り、一路東へ向かう。
外は既に夏を思わせるような碧の濃さ。青い空の中に残雪が残る富士山を眺めながら東名を走る。そう言えば1ヶ月前にもこの区間を同じしずてつジャストラインの高速バス「しみずライナー4号」で東に向かった。1ヶ月しか経ってない、しかし、季節は確実に夏へと向かっている。しかし、梅雨に入ったと言えどもこの天気の良さは一体何であろうか。気にかかる部分である。とまぁ、そんな事を考えながら、会社から持ってきた業務の参考ペーパーを眺めている。東名に入ってしまえば毎回書いているように「勝って知ったる何とやら」になってしまう訳で、まぁ、特段書くことは無かったり(苦笑)。
そして足柄SA着。

早速こんな写真を撮ってみたりする訳で。これから先、一体どれだけの季節の中でこんな写真を撮るのかなぁなんて事も考えてしまう訳で。いや、事実しみずライナーなんかは「四季の写真」が揃っていたりとかする。そんなこんなで撮影をしていると2号車が入ってくる。

 UDですか、394号車(営業所は西久保と鳥坂、どっちでしたっけ?)ですか。・・・あれ?何か非常に面白いものが付いておりますって、セントレア行に使っている車両を新宿行に回してきたのかよ。まぁ、それだけ気合いが入っていると言う事なんでしょうか。そんなこんなで10分程度の休憩は終わり、一路東へと向かう。
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 池尻のランプを抜け、国道246号に入る。今までは縁遠かったこの一般道区間も「渋谷・新宿ライナー静岡号」で何回か通ることとなったが、この系統は渋谷駅に入らずに大橋から山手通りに向かう。

 取りあえずは道路関係で楽しみな中央環状渋谷線の工事がまっただ中の所を抜けて初台の交差点へ。そして、ラストスパートの甲州街道新宿駅へと向かう。今日はそれでも混んでなかった方ではあるが、果たしてこれから先一体どの位の渋滞があるかどうか気になる所ではあるが、それでも10分程度の遅れで何とかここまでやってきた状況(3号渋谷線で駒沢から先の渋滞に引っかかってしまった)。そして、明治通りから新宿駅新南口へのアプローチに入る。

 こんな光景、今までは中央道昼特急でしか見る事が出来なかった訳であるが。しかし、到着を目前に構内満車で約10分ほど待機を喰らってしまう。そして、新宿駅新南口に到着。

 最初の一歩を踏み出してからはや何年であろうか。ようやく新宿進出を果たしたしずてつジャストラインバス。これからも多くのお客さんを乗せて走る事を願わずには居られない。