静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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中目黒で演劇を。

 打合せが終わった後、知人が関係している劇団の公演を見に中目黒まで向かう。演劇を見るのは嫌いじゃない訳で、結構楽しみだったんですがね。取りあえず演目の中身はこんな感じ。


 ぬいぐるみ好きで恋に奥手な少女霜月美緒は毎年自分の誕生日を迎えるたび、意中の彼に告白できない自分を責めては現実逃避を続けていた。
 まぁ、それは置いといて神の世界では今まさに神の審査が行われようとしていた。神の審査とは、失われつつある人間の清い心を持ち続けているものを全世界から選び、その者の願いを叶えることであり、神の厳正なる審査によって美緒が神の審査に 合格してしまう。美緒本人はその事に何も気づいていないまま、事は始まったのである。さまざまな黒歴史をぶら下げて七年振りに再演される問題作!?
THE! CreRo「ミラクル・スカイ!」あらすじ
 いや、マジで良かったです←結論。
 正直、初めは「本当は宇都宮のイベント行きたかったけどぉー、12時に打合せ終わってから宇都宮って正直無理なんだよねぇ」って思っていた訳なんですが・・・、ごめんなさい。やっぱり演劇の方が見ていて面白かったです。バスはいつでも見てるし乗って(ry
 多少厳しい所を書くとすれば「余りに台本が細かいところで笑いを取りすぎ」って言う所があるのかなぁって言う所を感じたりだとか、何かこう、お涙頂戴的な所もあったりしたんですが・・・・ええ、そんな所をクールに思いながらもしっかり笑って泣いてきましたよ。
 何でこう「演劇」ってもんに惹かれるのかな?って事を考えると、それは「生身の人間」が「物語」を演じているって言う所にあるんじゃないのかな?なんて思っています。あくまでも生身の人間は「生身の人間」として自分に与えられた役割を山有り谷ありながらも生きている訳で。次に何が起こるのか分からないからこそ、生きているのはやっぱりそれはそれで楽しいところ。おっと脱線。その「役割」を持っている「生身の人間」が「架空の物語」を演じるって言う所、そこらへんのパラドックスが見ていて面白い所なんじゃないのかな?なんて思うんですよね。んまぁ、その「架空の物語」を演じるって言う事が「役割」って言うのもまたそれはそれでパラドックスなんですが。
 結局人間は自分の知る範囲でしか「世界」と言うものを見る事が出来ない訳で。その自分の知る範囲以外の「世界」と言うものを何で知るのかと言えば、それは虚構の物語であり、その虚構の物語を表現する様々な作品なんじゃね?なんて思ったりもするんです。二次元とか三次元とか関係ないですよ、そこらへんは。だけど、作家の考えている「思い」と言うものを、生身の人間がどうやってそれを表現するのかって言うプロセス、そこが演劇の面白さだって思うんですよ。
 長々と書いてしまいましたが、一応は音楽をやっている人間として「物語を伝えるのにはどうすればいいのか?」なんて事を本筋とは関係なく考えさせられてみたりとかしました。役者さんの迫力有る演技がマジで良かったですわ。はい。また機会があったら見に行きたい劇団の一つですね。