静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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便利なサービス。

 あえて[しずてつ]と言うヘッダは使いません。この手の話題はヲタネタではなく地域社会のインフラって言うように考えた方が分かりやすいので。


しずてつジャストラインが、路線バスの接近情報を携帯電話に定期メール配信するサービスを始めた。顧客が指定したバスの情報を個別配信するのは県内初。固定電話からの問い合わせに応じる音声応答システム(IVR)も開始した。静岡市内の23路線で先行導入し、2008年3月末までに同市内全域43路線に拡大する。
 同社は従来、バスの接近情報を各停留所の案内板やホームページ上で表示していたが、個別にメール配信し、利便性向上を図る。
 同サービスは、乗降車のバス停と希望する受信時間、曜日などを、携帯電話またはパソコンで事前登録し、指定時間にメールが届くシステム。
 1つのメールアドレスで10件まで登録可能。配信のタイミングは乗降停留所の3カ所前から10カ所前まで指定できる。IVRは、乗降停留所の番号コードを入力すると接近情報が自動音声でアナウンスされる。
 静岡市のオムニバスタウン計画に即したバス利用活性化策の1つ。同システム導入の投資額は同市内全域43路線で3億―4億円。藤枝市以西の路線へのシステム導入は検討中という。
バス接近、メールで通知 しずてつジャストライン静岡新聞 7/18確認
 えーっと、駿府ライナーの大内観音入口でしょ、新宿駅新南口でしょ、しみずライナーの新清水でしょ、東京駅でしょ・・・って言うのは冗談ですが(GPSは高速車には付いてないみたいなので、ネタ抜き出来ないみたいです)。むしろ、Justrideから運行状況を見えるようにして欲しいとか言ってみたり。
 メールでの配信って言うのは使える人にはまぁ便利な機能なんですが、固定電話からの問い合わせに応じる音声応答システム(IVR)って言うのがミソのような気がします。実際、市内でバスを使うって言うのは少なくともメールを使える環境にある人だけじゃないって言うか、むしろお年寄りとかが多いような気がしないでも無いんですよね。そうなって来た場合、電話で確認出来るって言うのが強みなんじゃないかと思う所だったり。昔のバスにはそんなもん無かった、って言われればやっぱりそれまでなんですが、何にしても「どうやって選んで貰うか」って言う事を考えると「情報を適切に提供できるか否か」って言う部分だと思うんです。
 車で移動している人にとっては正直何も役立たないサービスですよ、これは。ですが、「移動の機会」って言うものをやっぱり奪う訳には行かないですし、行政が何らかの形で対応をする必要って言うのはあるんじゃないかと思うんですわ。そんな中で「地域のインフラ」として補助金を使ってこんな仕組みを作るって言うのはアリだと思うんです。サービスの提供主体は民間ではありますが、この仕組みを入れる事によって乗客が増えればバス会社の利益にも繋がりますし(ここらへんはインセンティブの提供って言う考え方でしょうか)、乗客にとっては「移動の機会が増える」事にもなりますしね。また、乗客が中心部で買い物をする事によって地域での経済活動が少しでも上向く(敢えて中心市街地の活気づくりとは言いません)事になれば、極端な話その増分を税収で賄う事が出来るんじゃないのか、なんて思う所もあったりします。
 補助金バラまき(・A ・)イクナイ!って言うような論調も非常に多く見られる所なんですが、正直白か黒かって言う事だけで短絡的に考えちゃならないってのがおいらの持論ですし、民間の不採算部分であっても、市民の生活に必要なものに関してはしっかりと行政は支出を行うべきなんじゃないでしょうか。そこらへんは「事業の目利き」って言うのが大いに今後求められてくる所だと思うんです。


 ここまで書いてふと思い出した。
 中部国道線を走っている岡部営業所の車両にはこのシステムの発信器って設置されるんでしょうかね?いや、ちょっと気になったもんで。そう言えば岡部営業所所属のノンステップ車って青色の部分が藤色なんですよね。藤枝営業所があった頃には静岡市内には滅多に来てなかったのは藤枝市からの補助金が導入にあったからなんでしょうか?
 気になります。