静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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これはいい話だ。

 毎朝日経を読んでから出勤するんですが、その中で必ず読むのが静岡経済面と経済教室面。この今日の「経済教室面」の記事が非常に良かった。その話とはマーシャルの「経済騎士道の社会的可能性」と言う話。興味の有る方は日経本誌を読んで頂くとして、ざらっと内容をまとめるとこんな感じ。


 マーシャルは1907年に執筆した論文「経済騎士道の社会的可能性」の中で、「官僚的支配は実業的才能の敵」と記し、官僚・集権的な組織を嫌い、強力な個性・個人主義と自由企業こそが経済進歩の中核であると説いた。その中で重視すべき行動規範は、「経済騎士道」、すなわち市場で鍛えられた企業家が持つ行動規範。企業家の能力と倫理を強調し、経済騎士道が社会に浸透しない中で、個人より社会・国家を強調する集産主義に進むのは重大な脅威だとみなしていた。
 政府に関しては「必要不可欠で、しかも政府以外の何人も効率的にはやれない仕事をするために奮起せよ」と記してある。政府自身にも経済騎士道が浸透する事を前提とし、自らが「徳育有るもの」となる事によって、初めて国民への責務を果たせると考えた。
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 その「経済騎士道の可能性」とは、物質的な豊かさだけではなく、経済学の目指すものは「個人的、社会的側面、道徳的、宗教的側面、肉体的、知性的、感情的及び全ての側面での人間生活の向上である」としており、すなわち、企業家はQOLの向上を図る事が大事であり、そのためには教育による能力向上が必要である、としている。
 一部誤解とかがあるとは思うんですが、まぁ、そこらへんは本誌を読んでください。
 なるほど、確かに全く同感って言うか「やっぱ頭のいい人は考えている事が違うねぇ」って思う所もあったりします。個々の経営者をぶった切るなんて言う事は出来ないのですが、「自分のやっている事をどうやって社会に還元していくのか」って言うのが大事なんじゃね?って言う理解なのかなぁ、多分。
 実際に仕事で色んな会社さんにお邪魔して社長さんの話を聞いているんですが、企業にとって一番大事なのは「継続すること」であると思います。企業を継続させるために「人・物・金」と言うファクターが必要であるとは確実な部分なんですが、どんなビジョンを持っているのか、そのビジョンを達成させるために何をしなくてはならないのか?と言う事を見る事が大事なのかなぁ・・・なんて思っていたりします。教育に関しては門外漢なのでちょっとパスね。
 「経済騎士道」ですか。初めて聴いた言葉ですが、その目指す所って言うのは大事にしたい所です。