静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

スルガ銀行に関しての色々

 コメントを色々と頂いているので、折角なので本文で紹介しつつ自分の考えも書いてみたり。


地方銀行って枠に収まらない『全国規模の地方銀行』になっていきますね>スルガ銀
今までの商品ラインナップを見ると、
首脳陣が柔らか頭で、かつ「したたか」って分かりますね。
今回の商品も、「他人のふんどしで〜」って訳じゃないですが、
弱い部分を相互補完しつつも、自らはリアル店舗を設けずに全国規模で商売。
これからはある意味都市銀行よりも商売がうまいかもしれません。
 北天さんからのコメント。ありがとうございます。
 この当たりですが、静岡を代表する余りに渋い渋銀もとい静銀こと静岡銀行の存在が、今のスルガ銀行の方向性を決定づけているって言うような仮説を実は立てています。
 静銀の歴史を見てみますと元々は第三十五国立銀行静岡市)、遠州銀行(浜松市)、伊豆銀行(伊豆の国市)と言う明治初期に設立された銀行が母体となっており、その当時から第三十五国立銀行は茶輸出に伴うコルレス取引を横浜の国立銀行とやっていたりとかしますので、どう見てもその当時から産業系には強い銀行です。本当にありがとうございました・・・って言う世界なんですが、やっぱり全県でのネットワークを持っているって言うのはかなりの強みもあるでしょうし、それ以上に与信ノウハウ(って言うか少しでも危険なところには手を出さない)っていうものの蓄積はかなり大きいでしょう。実際、「メインバンクが静銀」って言うのはかなりステータスが高いと静岡県内では言われていますし。
 そんな余りに強い静銀へ対抗するために何をすればいいのか、って言う事を考えた結果と言うのがネット方面への進出であり、様々な独自の商品開発と言うのがあるのではないでしょうか。ネット専業銀行が今では色々とありますが、結局それら銀行の先鞭を付けた、と言うのは大いに評価すべき部分だと思いますし、静銀との真っ向勝負ではない方向に活路見いだす、と言う会社全体の方向性が今回のゆうちょ銀行との提携になったのではないかな、と考えています、と言うか、スルガだったらやりかねん、って言うのが実際の所で(苦笑)。
 あー、マジで静岡の金融史に関して論文書きてぇwwwwっw

欲をいうと郵貯銀行には
全銀対応して貰うとありがたいのですがね。
スルガは個人向けが強いとはいえ
それでも大決断だなと思います。
バス太郎さんからのコメント。ありがとうございます。
相互補完、って言う観点から見た場合には、やはり色んな地銀と提携して貰うのが本当は望ましいと思います。それによって、地銀も含めた金融機関全体の競争が盛んになり、「どうやって資金を集める=預金高を高くする」事が出来るか、そして、貸付残高を高くすることが出来るか、って言う方向に持って行く事が可能になるとは思います。
そんな中で、今朝会社へ行きがけにニュースを見たところ「各地銀がゆうちょ銀行対策で連携をくみ出した」って言うのがありました。確か東京方面だと東京都民銀行千葉銀行横浜銀行がATMの相互解放とかって言うような事をやっていたかと思うのですが、これはこれでユーザーにとっては歓迎すべき事なのかなって思います。
確かに過度の競争(貸付残高を増やそうとして無謀な金利設定をしたりとか)によって金融機関が潰れるって言うのは金融政策の問題ではなく、地域政策の観点から見た場合でも「資金供給元が断たれる」事によって地場の中小企業に与える影響が大きいだけに、それは避けなくてはならない事だと思います。確かにゆうちょ銀行の規模はアホほど大きいのですが・・・個人的にはリテールバンクに特化している銀行って言うように考えています(設備投資の時に郵便局から長期借入を起こすなんて話は聞いたことがありませんが<法律の関係かな?)。そう考えるとゆうちょ銀行に潰れられてしまうと生活って言う観点ではこれまたこまった話になる訳で。
そう言う面では競争しながらも共存の方向、って言うのを目指して欲しいなぁ、と思っていたりします。