静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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ぶちぬけ!地域産業!

 大学院の頃にお世話になった先生が静岡市内で開催されるシンポジウムに出られると言う事で、会社が終わった後でB・nestに行ってきて聴講してきた。まぁ、そのシンポジウムそのものは某大学院の開設記念シンポジウムって言う事で宣伝の意味合いが非常に強いものだったのですが、内容を聞いていると確かに「なるほど」と思う所が大きい訳で。
 一人目の先生は今の勤務先のOBに当たる方。実際にはスピンアウトして大学の先生になっているのですが、「地域自立化時代の産業作り」と言う演題。地域間格差が何故発生するのか、それは産業の「質」の違いにあると言う事で「質の高い産業をどうやって地域に根付くようにさせるかが大事」と言うように要約出来る内容。
 二人目の先生は漫談・・・もとい「静岡県の成長力底上げ戦略」と言う演題。この方は以前商工労働部部長まで務められた方で、業務の関係上何回かお会いした事があるが、そのときとは全く違った感じを受けた。内容を要約すると「成長力を底上げするのには、中小企業にキーがある」と言う事、そして「地域全体の生産性を向上させる事」と言うのが大事である、と言う内容であった。
 三人目の先生はそれこそ大学院でお世話になった先生。「地方都市の地域づくり戦略」と言う演題で、「地域作り」と言う言葉の定義からはじめ、その周辺状況や「何を目指せばいいのか」と言う内容。
 三者三様の公演内容ではあったものの、どの講師の方も「地域づくりの基盤として産業が重要な役目を担っている」って言うような内容を指摘していた訳で、今自分が携わっている仕事の重要性を再認識させられる内容。まぁ、確かに高所から見た視点なのかな、と思う所は現場で右往左往もとい必死に仕事をこなしている立場としては思うのだが、問題はその「現場」と言うステップに居るだけでいいのかな?と言う所だったりするわけで。
 たとえば、ある会社から融資の申し込みを受けて会社にお邪魔し、社長さんにインタビューをする。そんな中で個々の企業や技術に関する知識は得る事ができるかもしれないし、今の仕事をやっている以上その「知識」は重要だと思う。また、企業を診断すると言う(おこがましい言い方だな、と思っているのですが)スキルは確かに必要。今の自分に足りないのはそこだと思うのですが、問題はそこの「知識」をどうやってフィードバックすべきなのか?って言う所なのかと思う。まさか県会議員や市長、県知事に立候補する訳にも行かないしw、転職って言うのも結構ハードルが高い訳で。今の勤務先の立場を言えばやっぱり「お金を出して貰っている所」には逆立ちしても叶わない訳で。結構仕事の中でそんな所を感じる所はある。
 そんな中で二番目の講師の方がおっしゃった一言「行政には頼らない方がいいですよ」と言う言葉にはちょwwww、おまwwww、と思いながらも部長級の職務を経験した方でもそう思わざるを得ないと言うのには「やっぱりそうなのか」と思ってしまった訳で。
 「地域を作る」と言う事は人によって色んな定義を持たせる事が出来るし、「産業?そんなの公害の元凶じゃん」って言う人も居る訳で。そう言う面では修論を書いたときの一番最初の問題意識になった「産業と生活の距離」と言うものは詰まってないなぁ、と思う所がある。確かに法律に従って様々な事業を実行しなくてはならない以上、どうしても限界があるのは否む事が出来ないし、何か一歩踏み込んだ事をしようと思うと・・・・って言う事なんだろうな、と感じる訳で。そう言う意味で、やっぱり今の状況をぶち抜くための「何か」が欲しいと思うし、無ければ自分たちの手で切り開いて行かなくては、と思う所だったり。
 で、何故かここでyoutubeを貼ってみるw。ちなみに2回目なんですけどねw。


僕は世界を変えてゆく もっと楽しい姿へ
そう結局 楽しんだもの勝ちですぅ
song from"ぶちぬけ!2008!"
 「僕」が一人で世界を変える訳じゃないんですが、やっぱり目指したい所は「それぞれがもっと楽しい姿」になる所なんじゃないのかな、って思うんですよ。決して言葉表層の「楽しむ」って言うだけじゃ無くって、その「変える」プロセスを楽しみながら、って言うのが本当なんじゃないかと思う所なんですよね。
 どこまでぶち抜いて行けるかは分かりませんが、色んな所を見て「ぶち抜けるヒント」を考えていきたいって思ってますです。