静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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東京駅1810→新清水2043 7809便 しみずライナー9号


車輌 :H658-05403号車(JRバス関東 東京支店)
乗務員:JRバス関東 東京支店
 新年会の1次会で約2時間30分、2次会を喫茶店で約2時間。都合4時間30分ほど色々と近況報告や情報交換をして過ごす。別に行くところも無かったので、久々に色々と話をする訳だったんですが、やっぱりこう言う時に安く行ける高速バスはやっぱり便利。
 中古CD屋さんに寄ってから東京駅に向かい、清水への帰路につく。帰りは意気込んで予約したら1D席と言うあんまり嬉しくない席が。まぁ、どうせ寝ていくからいいや・・・と思ったのだが、寝ている暇なんか実は全くなかった。
 「音羽蒲郡〜一宮間通行止め」とか「本日の関西方面夜行バスは雪害のため運休」と言う表示が電光掲示板に出てきている。雨も降ってないのでどこか別世界の話のように思えた。そして、いつものように東京駅を出てからしばらくすると寝てしまったのだが、気が付いて起きてみると首都高から東名に入った所。で、外を見てみると・・・雪景色!

 雪の降る東京料金所なんてそれこそ何十年ぶり。一度自家用車で親父の運転で通った事がありますが、本当にそれ以来。雪を見ると興奮する静岡市民の悲しい性か。

 川崎インターのあたりは完全に雪が路肩に積もっている。先で除雪作業でもやっているのか?と思えるような速度になったが、追い越し車線でスリップ事故があった。スピードでも出しすぎたのだろうか。相変わらず路面には雪が積もっていき、全体的に速度がかなり遅くなっていた。その上、首都高でも何か事故があったようで、東名江田には約20分ほど遅れて到着。
 江田を出てもまだ雪は降り止まないどころか、強くなってくる。上り車線の車が全く居なくなって「まさか通行止め?」と思って見ていると、向こうから除雪作業車がやって来て、その後ろに車が続々と続いてやってくる。何も車が走ってない東名高速と言うのも見ていて本当に不思議な感じ。この雪も厚木インター付近でみぞれに変わり、今までの遅れを取り戻すかの如く走る。結構スピード感があったものの、一体どの位出していたのかは分からない。
 大井松田からの右ルートは通行止め。高速バスは通常左ルートを走るので問題ないが(自分が運転するときは大体右ルート)、都夫良野トンネルを抜けると・・・再び雪景色。流石富士山と箱根山の間を縫って走るだけの事はある。スピードも一気に落ち、慎重に足を運んでいく。ふと右ルートを見てみると

 轍は全くなく、そこには真っ白に雪が積もっている。途中、沿道の竹が雪の重みでしなって本線上にたれている場所もあった訳で、確かに除雪車を走らせる以上片方を閉鎖しないと間に合わないのが実際の所だろうか。雪の降る中、静岡県に突入し、足柄サービスエリアに入る。この時点で40分遅れ。

 車外に降りると雪景色。何度も通ってきたはずの足柄サービスエリアが「ここは何処?」と言うような感じになっていた。そんな雪景色の中に佇むしみずライナー号。「雪」と言う言葉が似合わない清水行がこれだけの雪の中を走るとは、似合わないというか何というか、自分にとってかなり新鮮な光景だった。
 だが、新鮮な光景だったのは自分だけではない。他のお客さんもデジカメを持ち出して、滅多に見る事の出来ない雪景色を思い思いに撮していたのが印象的だった。

 くず物入れの上の雪だるま。誰が作ったのかは分からないが。そして、御殿場を通過し、駒門あたりで雪は霙に、裾野あたりで霙は雨に変わった。富士あたりまでは雪かな・・・と思っていたので少し残念ではあったものの、雪景色の中を行くしみずライナーを初めて堪能する事ができた。
 新清水は40分遅れ。バスを降りると「暖かい」と感じたのは言うまでも無い。