静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「地域再生と産業クラスターの役割」

 と言う何やら固い名前のシンポジウムなのですが、ええ、はっきりいって固い内容のものでしたよ(笑)。お前は一体何を考えてこのBlogを書いているんだ、って言うツッコミが来そうな位。でも、「地域社会」ってもんに関心がある自分としては、「日本以外の状況」が一体どんな風になっているのか?って言う事も気になる部分でして。

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 今回の講師の先生は4名。一人が浜松の事例を紹介し、あと三人がスウェーデンフィンランド、イタリアの事例を紹介と言う内容。どこの地域に関しても「地域振興」と言うものが非常に大きなイシューになっていると言う事と、それぞれの取り組みで成果をあげつつあるって言う事の報告。そんな中で共通している事(浜松は自分の皮膚感覚として別だと思いますが)として、「自分たちの問題は自分たちで解決する」って言う意識が常に地域の中にあるのかな、って言う所を感じたのが大きな所。
 実際、その各地域に住む人々の「考え方」って言うのが日本と違う訳で、それこそ同じ補助金(もしくはそれに類するファンド)を使う場合であっても、日本だとやっぱり中央政府の縦割りの中で補助金が県に配分され、その県内部でも事業を持っている所管毎に降りてきて、実施団体に対してもやっぱりその所管毎の補助金で降りてきて、その枠の中で事業を実施する事を要求されている。まぁ、こいつは現行の法制度の中においちゃ仕方ない部分がある訳で。
 だけど、その「原資」をどうやって使うのか?って事を本当はしっかりと考えなくちゃならないと思うし、その使い方を「その地域のアクター」が最高のパフォーマンスを出せるようにどのように使うのか?って事を考えなくちゃならない時になっているって言うのはおいら個人としては確かに同感な訳で。資金って言うリソースは有限だし、その有限であるものを活用するためにはやっぱりそれ相応の「共通認識」って言うものを持たないとならないんじゃね?って思う。そうなってくると、やっぱり正直「今のままでいいのかなぁ」って思う所は実際にある。
 正直、自分が色々と変えられるとは思ってないし、今は自分に与えられた仕事をこなして「経験」を積むしかないって言うのが現実。だけど、「理念形」って言うものを考えるのは必要だと思うし、現状と「あるべき姿」のギャップをどうやって埋めるのか?って言う事を日々の仕事の中や、色んな個人的な経験の中から考えるのは正直アリだと思う訳で、そうすぐには役立つ事はないと思うものの、「ここはどうなんだろう?」って言う問題意識を持つ事は必要だと思う。
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 ただ、個人的に思うのは「政策」としてパッケージを作ることは出来るかとは思うが、どうもその「政策」に辿り着く前には色々と乗り越えないとならない課題があるような気がしないでもない。それは「地域性」って言うか、「その地域にどのような所与の条件が与えられているのか」って言う所だと思う。卑近な例で言えば「浜松と静岡の違いって一体何よ?」って言う所なんだけど、浜松で起こったイノベーションの背景にあるもの(色々な支援機関の存在もあるけど、それ以上に地域に脈々と存在しているもの)への理解が、今の「浜松」と言う地域を理解する事に必要な事だと思うし、そのような部分では「地域文化」としての「歴史」と言うものも今の視点から改めて解析する必要があるんじゃなかろうか、って思う所がある。
 本当だったらここらへんの話を講師の先生に聞いてみたかった所なんだけど、流石に俺英語力はないからねぇwwwっw、つか、時間そんなに無かったしwwwっw。
 ここらへんは修論でも一応それらしき事は書いたけど、結局今となっては「時間切れ」って言うような部分もあるわけで、もう少し時間が出来たら色々と自分なりにやってみたいと思う所だし、個人的には支援機関、その中でも「静岡県の金融史」的なものにスポットを当ててやってみたいと思う所ではあるんだよねぇ。
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 まぁ、脈絡もなく書いてみましたが、一番大事なのは「おい、お前ら。自分たちが住んでいる所をどうしたいですか?」って言う問いかけなんじゃないのかな、って思います。はい。