静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

「好きな事から始めよう」

 とかく「まちづくり」って言うと、やれ区画整理だの、商店街の活性化だの・・・と言うようなハード面の整備から話が始まってしまいがちになってしまう訳で。まぁ、それも実際には大事な事だとは思います。良好な住環境の整備って言うのは災害防止のためにも必要ですし、ここ最近言われている「防犯まちづくり」って言う観点からも重要。そして、「商店街の活性化」って言うのは「にぎわいづくり」って言う観点から考えれば必要な事だと思います。やっぱり地域の中でお金が動く事によって、色々と回るものも回ってくる訳ですし、「地域にお金を落とす仕掛け作り」って言うのも大事だと思います。
 ですが、そのようなハード面の「まちづくり」って言うものの中において欠けてくる視点って言うのはやっぱりあるんじゃないのか?って思うんです。土地区画整理だったらやっぱりその利害関係者でしょうし、商店街活性化だったら地元の商店主や商工会or商工会議所。果たして、そんな中で「その他大勢の地元の人」って言う存在が一体何をするのか?って言う視点が何か欠落してくるんじゃね?って思う部分があるんですよね。確かに華麗にスルーする事も可能でしょうし、口を突っ込む事も可能。だけど、「あんまり面倒な事には関わりたくない」って言うのが一番の部分かと思います。
 そんな中で、ここ最近になって気になっている事が「地域文化」って言う事との連携なんです。地域という存在は「土地」の上に存在し、その「土地の持つ来歴」と密接に連携している訳で。そう思うと「地域文化」の視点から「まちづくり」って言う事を考えてもいいんじゃね?って思う所なんですよね。実際に色々といい感じで回っている地域って言うのは、やっぱりそこに「地域文化」って言う観点が備わっている訳で。
 そんな中で、「かがり美少女イラストコンテスト」って言うものの存在を知ったんですが・・・まぁ、初めは「秋田始まったな」って言うネタ半分のものだったんですが、実際にこのコンテストのBlogを見てみると、「これ、ネタじゃねぇ」って言うように思うようになった訳で。少し引用。


私の考える町づくりのコンセプトのもう1つは、「自分の好きなことで地域に貢献できる道はないか考えてみる」とことです。みんなを巻き込んで楽しむのです。
主催者が楽しんでいないイベントや、気合いを入れていないグッズを、来場者が良いと思うわけがありませんよね。自分の好きなことなら俄然やる気がでますし、こだわりっぷりもハンパじゃなくなりますから、結果として良いものができるはずです。
<自分の好きなことをみんなで楽しもう>■3/11
 このパラグラフを読んで、ガチだなって思いましたよ。ええ、ガチだなって。
 と言うか「好きなことから始める」って言う視点が色んな議論の場で欠落していたんじゃね?って思う所がやっぱりあるのかなぁ・・・なんて思うんです。いや、確かに地元静岡でも成功した事例は幾つかありますよ。例えばここ最近のB級グルメの先駆けとも言える「富士宮焼きそば」。駄洒落好きな学会の会長がとことんまで駄洒落(って言うか、遊び心って言った方が正確か)にこだわって色んな動きを仕掛け、その仕掛けに乗ったまちの人が広めていったって言うようなものもあったりしますし、基本的に「何それwwっw、面白そうwwww、参加させれwwww」って言うノリで色んな人を巻き込んでいくって言うのが何かここ最近の成功パターンなんじゃないのかな?って思うんですよね。そう言う部分では富士宮のケースと非常に似たようなものを感じるんです。
 んで、後凄いって思うのは一人の大学生が仕掛け人って言う所になるのではないかと。その大学生の仕掛け人が仕掛けた罠、もとい、規格に町中が乗っかって動いているって言う構図はマジで見ていて気持ちいいものだと思うんです。町長もノリノリでこの企画を進めているって言うのは何か違うなぁ、って思う所なんですわ。それと、やっぱり一番大事なのは

羽後町は平成の大合併に加わらないことを、県内で真っ先に宣言した町です。町の規模が大きくならずに済んだため、関係者とも意見交換がしやすい環境といえます。これは大都市にはない、ローカルな自治体ならではのメリットと言えるのではないでしょうか。
<自分の好きなことをみんなで楽しもう>■3/11
ここだと思うんです。お互いがお互いの事を知っている強み、って言う所でしょうか。
確かに財政事情を考えればどこか大きな市の一部になった方がいい訳ですし、それは今後の事を考えると必要な話だと思います。ですが、基本は補完性の原則であるべきなんですよね。基本的には自分たちの枠の中で問題を解決し、その枠を越えた部分に関してはさらに大きな存在(例:市とか)に解決を求める。んで、そこでも問題を解決できないのならば(以下略)・・・って言う事なんですが、それをうまく活かしているのでは、って思うんですよね。
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 果たして、このイベントがどのような形で今後も継続されるのかは気になる部分ではあるのですが、ヲタとしてのネタではなく、むしろ「どのように町の人々を巻き込んでいったのか」って言う事が個人的な関心がある部分な訳で。早速時刻表を繰っている自分が居たりするのは一体どういう事なのでしょうか(笑)。