静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

色々とまとめもの。

 今まで色々と書いてきたものを簡単にまとめてみた。
【高速バス発展の背景的な仮説】
■サービス供給者側の背景
・一般路線バスは「乗客減少→本数削減→乗客減少→本数削減」と言う負のスパイラルに陥っている現状がある。
・行政の財政難の現状から、今後も補助金も必ず確保出来るのかは難しい。
・事実、バス会社の中では会社更生法適用になった企業も他の県にはある。(福島交通
・そのような中で既存のリソースを活用でき、かつ、収益性の高い路線を運行して「自主財源」の確保が必要になってくる。
■ユーザー側の背景
1 インフラとしてのネットの普及。
 ネットの普及は「東京」と「静岡」の距離を0kmにした(情報そのものの時間差解消)。実際の消費財に関してはどうしてもそう上手く行くものではないが、今現在の「東京」どころか世界中の情報にアクセスする事が可能である。
2 コミュニティの多様化
 「テーマコミュニティー」の敷居がネット普及により大きく下がった。以前からテーマコミュニティへの参加は可能であったものの、その参加に関しては様々な障壁が存在していた(金銭的障壁・時間的障壁・技術的障壁)。
3「テーマコミュニティー」による新規市場の発生
 「テーマコミュニティー」の発生によって、「コミュニティ向けの商品」が多くの個人や企業によって提供される市場が出現した。しかし、その市場は一般消費財と比較して市場規模が小さい、もしくは地方都市の市場では「受け入れられない」ために地方においては市場が成立しないため、大都市の市場において財貨が流通する事になる。
 そのため、ユーザーがその「市場」に自ら足を運んでアクセスする必要が発生。
4 可処分所得・可処分時間・価値観の多様化
 テーマコミュニティの発達は「価値観の多様化」を社会の中にもたらす。
 何故ならば、今まで「地域」や「企業」と言った行動規範が存在していた中に全く新しい行動規範がもたらされる事により、従来の行動規範の地位が相対的に低下する事が考えられる。
 従来の行動規範に従っている人々は「可処分所得」は高くとも「可処分時間」は決して高くない。しかし、新しい行動規範に従う多くの人々はその逆パターンになる可能性が高い。また、その「従来の行動規範」に従っていた人々も、定年退職の時期を迎え「多様化した価値観」を受け入れる事が多くなってくる事が見込まれる。
 そのような中で、「自分の価値観」に見合った消費を市場にアクセスして行うために、「余計な支出」を省く必要が発生してくる。