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グッドデザイン賞2008


 日本産業デザイン振興会は8日、2008年度グッドデザイン賞を発表し、本県の企業では、スズキ、ヤマハヤマハ発動機などが同賞を受賞した。
(以下略)
県内3社が受賞 08年度グッドデザイン賞■10/10確認 静岡新聞
実は結構こんなデザイン関係なんかも興味あったりするので、毎年この時期にどんなもんが受賞するのかなぁと楽しみにしていたりします。こんなページを見てゆっくりしすぎたらこんな時間だよ!
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 デザイン、って言うと「モノの意匠」って言う「狭義のデザイン」で物事を考える方が結構多いみたいなんですが、個人的にはそんな風には全く思わないんですよね。それこそ「制度設計」と言うものも「デザイン」かなと思いますし、「何かの計画」って言うものも「デザイン」って言うようにおいらは考えていたりいます。流麗な、美しい、って言う「美学」的な観点もやっぱり必要なんでしょうけど、そこだけに終わらないモノ、それこそ「将来に向かって提案する何か」と言うものや、「直感的な使いやすさ」や「わかりやすさ」と言うものをあらゆる事象の中に織り込んでいくと言うもの、それが「デザイン」って言うように思っております。そんな中で個人的に「面白い」って言うか「こう言うのもデザインなんだな」って言うのを何件かピックアップしてみました。
■宅配便(ライフスケープデザイン賞)

応募対象が達成しようとした目標
宅急便は、誰でも分かり易い「名称・料金、サービス体系」をパッケージ化し、便利で快適なサービスを提案してきました。これからも、新しいサービスの開発に挑戦しつづけ、まごころを込めたサービスを実践し、豊かな社会の実現を目指していきます。
 確かに画期的なアイデアですし、そのビジネスプランが本当に「革新的」なものであったが故の受賞なんじゃないのかな、と思う訳で。誕生した背景を色々と見ていくと「当時抱えていた問題」を全く新しい発想で解決する、って言うのがあった訳で、まさにこの部分なんかは「システムのデザイン」なんじゃないのかな、と思う所があります。
産学官連携事業 [えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト]

応募対象が達成しようとした目標
美術系大学等と連携し、区内の伝統工芸産業の製品開発・市場開拓・PR等の支援を行うことにより、江戸川区を象徴するような伝統工芸を育成する(成功例を作る)。
 産学官連携って言うのは確かに今流行っているものだと思うのですが、「伝統工芸を創り上げる」って言う部分が評価されたのではないかと思うんですよね。確かに技術的な面においては結構どこの自治体でもやっていますし、そう言う取組ならば変な話ですが「どこにでもある」訳で。そんな中で「デザイン」の持つ重要性をどうやって地域の中に広げていくのか、って言う部分は大いに参考にすべきなのかな、と思う所で。 

 個人的にはここらへんの「システム」の「デザイン」と言う観点からの評価って言うものを面白く感じたし、やっぱりこれから先は「どうやって美しいシステムを創るのか」って言う事を考えて行かなくっちゃならないんじゃないのかな?って思う所で。デザインって言うのは、やっぱりその根底には「美しさ」って言うものもあるのだろうけど、「社会が抱える問題をどうやって解決するのか?」って言う部分からのアプローチも大事になってくるんじゃないのかな?って本当に思う。