静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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沼津駅0955→松崎1222 西伊豆特急1号


車両:747号車
乗務員:沼津登山東海バス
沼津駅から三島・修善寺・土肥を通って松崎まで向かう「西伊豆特急バス」。それこそ小田急線からの直通「あさぎり」号に接続する特急バスとして一時期は「スーパーロマンス号」と言う名前もついていた。前々からこの路線にも一度乗ってみたい、と思っていた所であるが、なかなか松崎まで行く機会も無くそのチャンスは全くなかった。
確かに一度、出張で西伊豆に行ったときに途中のバス停から三島駅まで乗った事があるものの、堂ヶ島を過ぎた当たりから完全に記憶が飛んでしまい、気が付けば長岡を出ていたと言う事もあり、何とかもう一度乗る機会無いかなぁと思ってた所、松崎まで行かなくてはならない用事が出てきた。どうせならば・・・と言う事で、「西伊豆特急バス」に乗ってみる事にした。
西伊豆特急バスは沼津駅三島駅と松崎・長八美術館を結ぶ東海バスの中でも代表すべき観光路線で、沼津始発の1便と松崎発最終の1便が沼津登山東海バス、他の便は西伊豆東海バスの共同運行となっているが・・・端から見れば全く同じカラーリングとなっており、どっちがどっちなのか良くわからない状況となっている。今日は時間的な関係でこの沼津始発の1便に乗ってみる事にした。

沼津駅前にて。
すっかりキレイになった沼津駅前。この4番乗り場から松崎行は出発している。案内所で事前に切符を求めてみると片道2,400円。駿府ライナーの通常運賃よりは安いものの、早売7と比較してみるとこの「西伊豆特急バス」の方が正直高い。そんなものなのかな・・・と思いながら荷物を車内に置き、車外に出て出発を待つ。

沼津駅前にて。
それこそ20年位前であったら元箱根行の箱根登山鉄道バスが確かこのあたりから出ていたなぁ・・・なんて思いながらシャッターを切ったが、待てども自分以外のお客さんは乗ってこない。結局出発時刻になっても自分だけと言う状況である。確かに金曜日であると言えども年末だし、ましてやこの不況下でそう易々と観光に行ける訳でもない訳で。かく言う自分もスーツ姿と言うのが何とも言えない部分であるが。

箱根登山鉄道のシートカバー。
椅子に座ってみると、シートカバーは昔の箱根登山鉄道バスのマークが入っていて非常に懐かしい。そんなこんなで沼津駅を定刻に出発してまずは三島へ向かう。旧国道1号線旧東海道とノンストップで走るのは「特急」バスにふさわしいが・・・信号で止まるのは仕方ない所。そんなこんなで三島駅には約3分程遅れて到着。さて、新幹線からの乗り継ぎはあるのかな?と思いきや・・・乗って来たのは1人だけ。確かに修善寺までだったら伊豆箱根鉄道使う方が便利ですよ。長岡温泉にも乗車は0。結局修善寺までは2人だけのお客さんと言う何とも豪華?な旅になった。

■天城路を進む。
修善寺からは一路土肥に向かう事になるが、考えてみればこの修善寺も土肥も今では「伊豆市」と言う事で1つの自治体になっている。恐らく「田方郡」繋がりだとは思うのだが、どう考えても「船原峠があるのに同じ市内」ってのは正直どうなんだろうか。正直疑問に思ったり。修善寺駅では5人ほど乗車し、結局7人と言う寂しい人数で土肥を目指す事になる。
途中の「出口」バス停までは湯ヶ島・河津方面行の路線も一緒に走り、そこそこ本数も多いが出口から土肥を目指すルートに入ると本数は激減する。だが、少なくとも各停便が1時間に1本は運行されている上、時間帯によっては30分おき、その上に特急便や急行便(松崎発午前中の2便)もあり、決して修善寺から入るのも不便ではない、正直時間はかかるものの。

■出口交差点。直進で河津、右折で船原峠経由土肥。
船原峠へのルートに入ると車は少なくなり(って言っても西伊豆方面への幹線道路なので、それなりの交通量はある)、バスもエンジンを勢いよく回して右へ左へと曲がりくねった峠道を力強く進んでいく。この付近は車で何回も来たことはあるが、正直自分でハンドルを握るのも面白い。しかし、やっぱりバスに乗って車窓を眺めながら音楽を聴きつつぼんやりするのはまた楽である。温暖な伊豆であるとは言え、既に木々もその葉を落として「冬」色に彩られている。

■国道136号線崩落災害現場
サミットを越え、暫く進んだ付近にあるのが国道136号線の崩落災害現場。以前この系統に乗ったときは復旧工事の真っ最中であったものの、明日の前面復旧を目指して最後の仕上げをしているところであった。実際、この災害のために土肥や松崎への観光客入れ込みが大幅減になってしまったと言う事もあり、地元にしてみれば待ちに待った復旧、なのかもしれない。ここを越えれば〜とは言っても一気に山道を駆け下りるが〜土肥温泉は目と鼻の先である。

■土肥温泉の花時計
沼津から約2時間で土肥温泉に到着。別に霧が出ていたわけではなく、たまたま座った側の窓が白くなっていただけの話ではあるが・・・少し残念なような気も。ここから先は西海岸を南に南に下る事になる。

駿河湾を望んで。
国道136号線は何も海岸沿いを走るのではなく、複雑に入り組んだ海岸線の付け根を走っているので、このような形で小高いところを走っているのが実際の所である。今日は生憎富士山は見えなかったので少し残念(今日会った方曰く「今日は風が無いからねぇ」との事。確かに普段は風が結構強いです)。宇久須(うぐす)や安良里(あらり)、田子(たご)と言った港町はバイパスで通過してしまい、堂ヶ島へと一直線に向かう。

堂ヶ島
堂ヶ島もそれこそ何回か来たことがあるし、前職の頃は研修でこの付近のホテルの見学にも来たことがある。だけど、1泊ではまだ来たこと無かったりする訳なんだけどねぇ・・・。一度ゆっくりしていってね、ではなくゆったりと来てみたいものだなぁ、なんて思ったり。

松崎駅
堂ヶ島からほんの少しで松崎駅。「バスターミナル」とは言わずに「駅」と言うのがこちらの方々の流儀みたいである。バスはこの先長八美術館まで行くが、ここで用務先の方と合流になるのでこちらで下車。

■おまけ(今日のお昼ご飯)
いやね、西伊豆来たら美味しい魚料理でも食べたい所なんですよ、本当の事を言えば。だけどそんな事やってる時間はぶっちゃけ無いもんでw、沼津駅で「港あじ鮨」を買ってバスの中でお昼ご飯にしたんですよ。


(゚д゚)ウマー


さて、一体俺は何をしに来た事やら(苦笑)