静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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その2 静岡成田空港線1号 新静岡→成田空港

その静寂を破って、北街道から特急静岡相良線の接続便がやってくる。去年の9月に開業した静岡成田空港線は相良営業所が担当しており、その送り込み/返却運行で特急静岡相良線の「静岡成田空港線接続便」として運用されている。


車両:相良573号車(しずてつジャストライン 相良営業所)
乗務員:相良営業所(ワンマン)
開放休憩:富士川・海老名・酒々井

 京成バス担当の成田空港行は何回か見て居るが、新静岡で見るしずてつ便の成田空港行は初めてである。荷物を預け、チェックインをしてから出発前のお約束の写真撮影。

 昼間の新静岡とは全く違う光景。普段はバスがひっきりなしに出入りする場所であるのに、この1台しか居ない。そのバスに乗り込もうとしているのは自分ともう一人。相良方面からやってきたお客さんは2人だけしかなく、ドライバーさんも含めて5人しか居ないのも全く不思議な光景。
 最終的に永楽町でもう一人乗って乗客は5名で確定するのであるが、さて・・・5名しか居ないのに38人乗りの大型バスで本当にいいのか?と思ってしまう所もある。確かにドリーム号と総武線の快速を乗り継ぐと言うのも出来るし、普通だったら朝一番の新幹線で品川乗換、成田エクスプレスで成田空港へ・・・と言うのが普通の流れであろうが、やはり空港で少しのんびりとしたいのもあるし、何と言っても乗換なしと言うのがこの「静岡成田空港線」の一番の所で。金曜の未明(実質的には木曜の夜)と言う日にちもあるので仕方ないのかなと思うし、確かに空いていた方が有り難い訳なんだが、このまま定着しないで廃止になると言うのは正直勘弁、って思う所もある。
 新静岡を定刻から少し遅れて出発した成田空港行は静岡駅前を通って、日出町交差点・水落町交差点を通って北街道へ。そして駿府ライナーと同じルートを走り(個人的には大内観音入口が通過なのが(´・ω・`)ショボーンなんですが)、清水は天王町交差点へ。そのまま国道1号のバイパス側道に入らず、直進して永楽町バス停へ。そこで最後の一人を乗せて、江尻大和交差点から清水インターへと向かい、一路成田へと向かう。
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 バスの車内は「楽座シート」をしずてつとしては最初に採用した車両なので快適ではあるが、個人的に気になった点がある。それは

 何か車内が明るいんですが(´・ω・`)ショボーン。
 ドリーム号だと始発駅到着の段階で全てカーテンが引かれており、客室と運転台の間にカーテンがあるので「寝る環境」が出来ているのだが、残念ながらしずてつ便ではカーテン全開、客室と運転台の間にカーテンなんて言うものは無い。おまけに確かに減光しているのだが・・・結構車内は明るい。
 まぁ、盗難とか言う事を考えれば仕方ない話。その代わりと言っては変な話になるが、アイマスクが無料で提供されている訳で、考えようによっては飛行機の中でも使える。毛布もあるので一応の寝る体勢は取れる。海外に向かう助走と言う事でwktkしているわけで寝付けない。そんな時に東名を走る車のライトを眺めるのもまた一興だったりする訳だし、眠くなったら寝ればいい訳で、成田空港線ならばこれでいいかもしれない。だけど、本格的に夜行便を運行するようになったらこれでは・・・って思ってしまったり。なんて言う事を考える間に富士川SAで10分休憩。その後は海老名まで向かうが、しっかりその間で寝入ってしまいました。
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 海老名SA。同じく静岡から東京を目指すドリーム静岡・浜松号もここで休憩をするが、乗務員だけの休憩停車で乗客は外に出る事は出来ない。だが、こちらの方は開放休憩になるのでトイレも兼ねて外で一服。
 ふと外を見ると

 奥の方にはJRバス関東ダブルデッカー車が停車中。どうみてもドリーム静岡・浜松号であるD674-01506号車。普段ならば絶対見る事が出来ない光景である。本当は並んでくれれば最高だったんですが・・・まぁ、深夜の東名はトラックの天下ですからね(苦笑)。そんな光景を眺めながら少し歩いて車内に戻る。気が付けば「何か寒いなぁ」と思いながらも寝入ってしまい、都心部通過もどのルートを通ったのかも覚えてない。酒々井の休憩も外に出る事無く、気がつけば成田インターを通過と言う所であった。
 そして、車内照明も再び点灯し、空港入口の検問を通過して成田空港第二ターミナル着。

 ひっきりなしに都心部からやってくるリムジンバスも、送迎の車も全く居ない成田空港。この「静岡成田空港線」の旅はここで終わる。そして、ここからが本当の「台湾奇行」。
(続く)