静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

今日はお休み。

 ・・・って台湾奇行の復命書作成がなんですが(笑)。
 別に仕事をほっぽり出して遊びに行ってたから、と言うのが原因ではないのですが(これはマジ)、来週頭締切のインスペクション関係で昨日・今日・明日と毎日出張。誰がこんな忙しい時期に締切を設定したんだ?と言われれば自分自身だったりするんですが(自業自得)。まぁ・・・書類がクライアントから来ないことにはこっちもインスペクションに行く事が出来ないんですがね(´・ω・`)。
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 そんな中で色々とお話をしているんですが、やっぱり枕は「受注状況大丈夫ですか?」って言う話から入るんですわ。受注が入らない→売上が上がらない→資金が出来ない→返済が出来なくなる→((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルと言う魔のコンボになってしまうので非常にナーバスになっているんですが。
 幸いにして「確かに受注は減少しているけど、対前年度2/3で済んでいる」とか言う状況で。話を聴いてみると寄り合いの席では「対前年度10%しか受注無い、ヤバい」と言う会社さんもあるとの事で。
 ここから先はあくまで自分自身の私見ではあるんですが、どうも今回のこの不況って言うのは「回復」しても決して対前年度プラマイ0に戻るって言うようには思えないんですよね。確かに多少は持ち直すかもしれないのですが、それでも2,3年後に急落前(大体去年夏頃)の70%程度までしか行かないんじゃないのかな?って言う所で。特に自動車産業なんかは正直70%も行くのかな?って正直疑問視しています。
 具体的な根拠的なものに関しては何とも言えないのですが、具体的には部品単価の大幅な急落が一番のスタートになってくるって思うんですよね。まだ現状は生産調整的な局面なのかなとは思いますが、春先になって各自動車メーカーが取引先に大幅なコストダウンを要請し、そのコストダウンを「完全赤字」であるにも関わらず当座の資金が欲しい企業が受け入れる事によって全体的な部品価格の急落が発生してくると思うんです。その中で比較的堅調に受注をしてきた企業も今までの単価で受注を受ける事が出来なくなり、全般的な価格急落による売上高の低下が発生すると。で、その単価下落に社内コストダウンにより利益幅確保が出来る企業や他部門でカバーが出来る企業は何とか対応するものの、その結果として給与の下落、そして購買力の低下によって全体的にさらに悪い状況になるのかなぁ・・・って余りに暗いシナリオがあるような気がしてなりません。また、倒産件数に関しても今はまだいいものの、春先に切られるであろう3ヶ月や4ヶ月と言ったサイトの手形が決済時期を迎える夏頃には・・・って思うんですよねorz。

 何 か バ ネ ェ っ す け ど 。 

 正直、そんな暗すぎる予測が当たって欲しくないと思いますし、精神論を言う訳じゃないんですが「暗くなる」って思えば「暗くなる」訳で。それこそ某自動車会社が言っていると言われている「マスコミが不況風を煽っている」って言うのも実は案外一理あるのでは、って思うんです。そりゃそうでしょう、「不況」のニュースの後に車のCMを流したって「こんな時期に車のCM流すなんて空気読めてないだろ、常識的に考えて。」ってスルーされるのがオチかと。
 あと、自動車業界に関して言えば「興味関心が自動車以外の分野に移行してきた」って言うのは、それこそネット界隈をブラついていると非常に感じるんですよね。確かに静岡のように「自動車が無ければ生活できない」って言う所はありますが、車は「あくまで日常の足」と割り切ってしまい、それこそ安全面に関しては必要な支出をするけど他の部分に関しては切り捨てるとか、って言う動きは出て来る傾向があるのかな、と思うのですわ。あと、「車無しでも案外生活できるじゃん」って言う考えをする人が出て来るかと思うんですよね。そのきっかけがエコでも節約でもそこは何でもいいとして。色んな部分で「モノの考え方」と言うものを替える時代がやってきたのかなぁと思う所ではあるんですよね、真面目な話。
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 そんな中で「生き残り戦略」って言うものを考えると、個人的にはやっぱり「人」になるって思うんですよね。とある会社の社長さんが言ってましたが「この時期にやるべき事は【仕事が暇だから出来ること】なんだよねぇ」と。それこそ、今までの仕事の内容を見直してみた上で、社内で色々と試作をして「自分達の技術で出来る事」を広げてみるための試行錯誤をしてみるとか、不良品が出る原因を徹底的に追求するとか、好況期では出来ない事を今のウチにやってみて「仕事が取れるような体勢を社内で造る」って言う事なのかな、と思う所で。当然、応分の費用負担は出て来る訳なんですが、今はそのような部分への投資を「勿体ない」とは言えない所なのかと思います。
 あともう一つは「安易な人件費削減をしない」、言い換えれば「首は切らない」と言う所です。昨今では「派遣の首切り」が流行っているみたいなのですが、今まで正社員が行っていた業務を派遣の人に担当させるという「ワークシェアリング」を社内でも進めると言う事です。そのためには今の会社が置かれている現状を隠さずに話をし、社員の協力を得ると言う必要が絶対にある、と言うかそれをしなくちゃならんだろ、とも話をしていました。
 確かにそうなんですよね。今まで仕事をしてきた人を切るのは確かに簡単です。ですが、その人と同じスキルを持った人を次に雇うことが出来るかどうか?と言われればそれはそれで非常に難しいと思う訳で。自己都合で退職した会社であっても「誰があの会社で働くか」と言うように思う所もある訳で。
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 やっぱり一番必要なのは「この現状を乗り切ってみせる!」と言う強い意志、そして、その意志を受け入れて仕事をしてくれる、ある面では経営者の「パートナー」と言っても過言じゃない社員(正規雇用非正規雇用を問わず)なのかな、と思います。