静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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区間車128次 九曲堂→高雄

「さて、高雄までは何で戻ろうかなぁ」と言う事を先ほどの撮影地まで行く前に駅で見て居たのですが、同行者が「列車番号4桁は電車だよ」と教えてくれた訳で。で、その次の列車番号を見ると3桁になっている。「3桁は客車やで」と言う事なので、その3桁の列車で高雄まで戻る事にする。さて、区間車の高雄行、一体どんな列車が来るのか非常に気になる所で。
 ホームに上がると側線に何やら古めかしい車両が止まっていた。

 何かオハ35を冷房改造して色を塗ったっぽい車両になっているが、色々と調べてみると昔の復興号に使われていた車両だそうな。その後は区間車にも使われていたが・・・と言う事で、恐らくスネ夫号が導入されて車両が余ったのを留置しているんじゃね?と言う感じなのかなと思ったり。それにしても日本じゃ見かけないタイプの車両だけに結構写真を撮っていた。

 うわぁ、何かそれこそドア何かも手動で開けるタイプのものだし(ちなみにここまで乗って来た自強号、これもドアを手であけるタイプの車両でした)、日本国内じゃそんな車両に乗ったのは30年前の常磐線旧客と言う記憶しかないだけに「懐かしい」と言うか「珍しい」と言うか何と言うか、と言う感じである。その後、莒光号が入線してきたので動画を撮影してみる。

 この堂々たる長編成の客車急行が何食わぬ顔して走っていると言うのも凄いと思うし、それにお客さんが結構乗っていると言うのだけでも凄いかもしれない、なんて感心をしていると自分が乗る区間車の高雄行が入ってくる。遠目で見ると水色の「復興号」用と思われる客車を使っているが、実はこの九曲堂時点で既に遅れが約6分程発生していた。何でかなぁ?と思ったら、デッキまで満員と言う「こんだけ乗ってたら電車にするだろ常考」と言う程の乗りっぷり。座っていくなんて言う事は当然出来ない上、一般客車のデッキに入る事すら出来ない状況。仕方ないので機関車の次位に付いている荷物車のデッキにのると言う日本ではあり得ない展開になってしまった。尤も、荷物車を連結しているとは言えども荷扱いはやってないみたいだし、むしろ編成への電源供給的な意味合いで連結されているっぽかった。
 しかしながら律儀なもので、がら空きの荷物室に入る人は殆ど無く、車掌室前の通路でとどまっていると言う状況で。流石にそんな状況で奥まで入り込むのも不可能になってくるので連結部に何とかスペースを見つける。んで出発。だけどドアが閉まらないし締めようともしない。日本じゃあり得ない展開になっている。

 結局こんな感じで高雄まで立ちっぱなしで行く事になったのだが、ドアが開いているだけ気持ちいい風も入ってくるし、何よりも周りに日本人は居ない訳で、現地の日常を味わいながら高雄までの約20分を立ち席で過ごしていた。何か鉄道好きな人が「台鐵にハマる」と言うのも分からなくはないし、自分も正直ハマってしまった訳で。
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 そして高雄着。4両編成の列車におまいら一体何人乗っていたんだよwww、とマジで突っ込まざるを得ないように感じたのは言う間でもない。