静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

トリミングの話を少し書いてみる。

 今日も今日で、駿府ライナー8号の写真を撮ってから講義を受けに行って来た訳なんですが、タイミングが悪いというか何と言うか、後方から自転車が入って来て、こんな感じの一枚になった。

 バックには新静岡センター、そして北街道を行く駿府ライナーと言う、静岡市民にしてみれば「当たり前の光景」になる写真。取りあえずこれは撮ったままをリサイズしているだけ。(町並みの問題にしても)正直あんまり「きれい」とは言えない光景になる。さて、これを幾つかトリミングしてみた。

 まず1枚目。多少上の空間を外してバスを少し大きめにしてみた。

 2枚目。バスを大きくやってみたものの、右側には自転車が入る。






 正直、見る人によって「自転車が邪魔だなぁ」と思うかもしれないが、見る人によってはこっちの方が「味がある」のかもしれない。自分も「自転車に被られたorz」などと思ったのは言う間でも無いが、いざPhotoshopで加工をしてみると案外こっちの方が「いいのかなぁ」って思ったりもする。
 何でかと言えば「自転車」と言う日常的な乗り物のバックに「高速バス」と言う「非日常」と言う乗り物がある、と言う正反対の様相を呈しているものが一枚の中に収まっている点、そして、「北街道」と言う「日常」の中にある「新宿行」と言う「非日常」、この組み合わせが何とも言えないような気がしてきた訳で。
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 思うのは「何を意図して写真を撮ったのか」って言う事なのかな、と思う。
 先週は「センターから出て来る様子」を撮りたくてポートレイトかつバス大きめと言うアングルにした訳なんだけど、今日に関して言えば「日常」の中に存在していた「新静岡センター」と言う愛されていた商業施設、そして、3月末でこのバスが走らなくなる区間・方向を走ると言う「記録」を残したかった、と言うのが正直に言えばあった。
 今回は「元画像」を全部晒した上で2つの選択肢を示してみたのだけど、加工者の意図によっていくつもの解釈が出来る「絵」と言うのが表現できる訳で。そうなってくると「写真」と言うものの持つ「記録性」と言うのが非常に歪んできてしまう、そんな気がしないでも無い。
 それがいいのかどうかは自分も判断できない部分はあるが・・・「何を意図して」いるのか、そして「何を表現したいのか」と言う事を考えながらシャッターを押さないとならないなぁ、と言う事を思わず思ってしまった。トリミングもまた然り。
(補記)
でも思った。今回は一番上の元画像を縮小したのが一番いいんじゃね?って。