静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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P∴Rhythmatiq act.04 レビューしてみる。

 と言う訳で昨日買ってきたCDのレビューをボチボチやってみようかと思います。と言う訳で今日は「P∴Rhythmatiq act.04」をやってみようと思ったり。



■1 ココロノツバサ





緩やかなその丘を越えた



その先に見える景色



目の前に広がる海の



透明な光に 目を細めた




 2番のAメロの歌詞を引用。ちょいとイメージ的な画像をiPhotoの過去画像から引っこ抜いてきました。写真はお約束の「駿府ライナー」の車中から・・・なんですが、東京から帰ってくるときに見える光景です。
 曲そのものは「王道」って言えば「王道」な曲調であり(と言いながら、サビに入る前の拍子が「あれ?これ何拍子だろ?」なんて思ったり)、歌詞の内容かもしれませんが、それがまた魅せてくれるのではないでしょうか。
 誰の心の中にある「当たり前」の事を「当たり前」のように描いているのかもしれません。その「当たり前」に描いているのは「不安」であり「心配」だったりします。ですが、その「不安」や「心配」と言うものは、本当に当たり前のようにある「風景」、言い換えれば「自分の身の回りに当たり前のようにあるもの」が力に変えてくれるよ、だから前を向いていこうよ!って言う「旅立ちの歌」なのじゃないかな?って思うんです。
 「気分が乗らないなぁ」とか「このお客さんの所行きたくないなぁ」って思ったときに、「ちょっと外から見てみようよ」と言う感じにさせてくれたり、さぁ、これからどこかに出かけよう!って言う時に聴きたい1曲です。自分にとっては。
 歌詞の中で、読みとして「いきたい」と言う言葉が何回か出てきますが、最初のサビでは「往きたい」と言う表現をしてあり、2回目のサビでは「行きたい」と言うように明確に漢字を分けて使っています。作詞者では無いですので、あくまでも邪推ですが「往く」と言う言葉には「往きたい!」と言う「意志」と言うものを、「行く」と言う言葉には「目的地は決まった。あとはそこに向かっていく」と言う「行動」と言うものを使い分けていて、それが歌詞全般に現れているのではないかな?と思います。


■2 ゆらめき




もう戻れないあの日に捕まって



錆び付いた記憶に足を捕られる



つまずいて転んだ先見えなくて



不安になる いつも 




 1番のサビから引用。なかなか歌詞とマッチした画像って無いなぁ・・・と思っていたのですが、「旅のどこか心細くなる感じ」を出している写真があったので、歌詞に合わせてみました。またバス車中からの写真かよ、って言う常連さんのツッコミは別途承ります。ちなみに山陽道中国道を西に向かっている様子です(門司港って3枚目に入ってますよねw)。
 一番最初に聴いた感じは「こりゃ予想外の展開」と書きましたが、確かにサンバのような激しいリズムに驚かされました。でも、サンバの曲って結構明るいように見えて実は結構悲しい内容を書いているって言うのが多くあったりする訳で、そこらへんはブルースと同じなのかなと思う所で。この世の憂いものを歌に乗せて歌ってしまえって言うかそんな感じ。
 先に書いた「ココロノツバサ」と合わせて聴いてみると「歌詞の物語」と言うものの深さを感じるのは自分だけでしょうか。強い意志を持っていたとしても、その進んで行く旅路は決して平坦なものじゃない。山ばっかりだったり、他の人が全く通らない所を進んで行くと言うある種の「厳しさ」と言うものが存在する。でも、そんな「厳しさ」の中でも「自分が抱いた意思」を頼りにすれば、その目指す所に辿り着ける、そんな物語があるのではないかなぁと思う訳で。そう言う意味では「ココロノツバサ」と併せて一緒に聴きたい曲ですね。


■3 にじいろおりがみ

おきにいりの くつやふく
ちがうのは それだけ
なのにね どうしてだろ
よろこび ふえてく




 中間部の歌詞から引用。「ふんわり」とした感じの曲でしょうか。前の曲である「ゆらめき」の中で寝ている間に見る夢・・・って言う感じでしょうか。旅の途中で疲れて眠るとき、そこで見る夢は柔らかく、そして温かい。そんな感じが「ふんわり」と思わせてくれるのかもしれません。
 そして、翌朝目覚め、また「ココロノツバサ」に乗って旅を続ける、そんな気がします。
***
 と、ここまで書いていて気付いたのですが、今回の「P∴Rhythmatiq act.04」は「旅」と言うものが1つのテーマになっているような気がするんです。中の方がそのような事を思われたのかどうかは別にして、おいら的にはそんな事を感じました。自分がしょっちゅうどっか出かけているとかそう言う部分から「旅」と言うものを連想してしまうって言うのも確かにありますが。
 でも、やっぱり今回も新譜を楽しむ事が出来て本当に良かったです。また次の作品も楽しみにしたいと思います。


*追記*

 メロンブックスでも売っているみたいなので、「気になる!」と言う方は是非お手に取ってみては如何でしょう。何故メロンを書いたかって?オケのチケットを販売して貰っていたりってのもありますが、静岡にお店がある、って言うそれだけの理由ですw。