静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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その1 富士山静岡空港静岡線・初日初便。

 元々のきっかけはこれ、6月4日に開港した富士山静岡空港静岡線の「初日初便」に乗る、と言うのが目的だった。初めはそのまま静岡に帰ってきて出勤するかとか、日帰りで福岡行こうかとか色々と思った訳だが、結局はそのまま日本海ふさふさ街道を通って稚内の手前にある「豊富」と言う所まで行く事になった。得てして旅行ってそんなもんかと思うのですがw。


 やはり、「静岡市内発着の高速バス」を追っかけている自分としては、正直新規路線と言うのは気になる訳だし、可能な限りはその新規路線の初日初便に乗るようにしている訳なんですが、今回もその「新規路線の初日初便」を狙っていた訳で、と言うのが裏の理由で、表の理由としては「空港までの渋滞がかなり怖かった」って言うのがあったりする。まぁ、そんなこんなで草薙駅の始発電車で静岡駅まで向かい、空港行のバスの列に並ぶ。
 この日は「見学者混雑対策」と言うべきであろうか、乗車列も「航空機搭乗者」と「見学者」用に分かれていて、しずてつの方も3人ほどバス停で状況を見ていると言う感じであった。待つ事しばし、相良からの始発便がやって来て、待機場所に入る。その後から回送便が同じく相良からやってきて、待機場所に同じように入る。





 そう、「富士山静岡空港静岡線」と言ってもその実態は「特急静岡相良線」のそれである。まぁ、静岡市内の営業所で担当して空港〜静岡市内の回送を発生させるよりは効率はいいし、空港から相良まではそんなに距離はないので、1便で行った車両を朝ラッシュ時の運用に入れる事も出来る訳で。プレスリリースに出ていた「パサールカードのみ利用可能」と言うので大体見当は付いていた、って言うのが実際の所。バスそのものも「駿府ライナー」で乗り慣れていた日野の新セレガ(ただし12列/トイレ無し)でしたが、考えてみればこのタイプに乗るのは初めてだったりする。荷物も特にタグが付けられる訳では無く、そのままトランクに入れてしまうと言う形。





 乗ってしまえば本当に「特急静岡相良線」。だけど、運賃表示器には「富士山静岡空港静岡線」と言う新しい表示が目立っている。待っている間にほぼ満席となり、自分が乗った1号車は一旦ドアを閉めて待機場所へと向かい、その後、いよいよ静岡空港へ向けて初の運行を開始した。
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 吉田インターまでは「特急静岡相良線」と全く一緒。だけど、「吉田インター入口」は北向き(「特急静岡相良線」で言えば静岡駅前行のバス停)になるためどこかで方向転換をしなくてはならない。一体どうするのか?と言うのが気になったところではある。実際の経路はこんなように走っていた。


吉田インター右折→県道34号(新道)/県道79号交差点右折→神戸交差点右折→道なりに走って県道34号新道との交差点を左折→吉田インターバス停
 恐らく、相良方面からの乗り継ぎにも考慮した停留所の設定であるとは思うが、考えようによってはちょっとタイムロスが発生するような気がしないでも無い。「富士山静岡空港静岡線」が「特急静岡相良線」のグループである事を考えれば仕方ないかもしれないが、幸いに空港への発着本数が増便し、需要も多くなって来たときに経路変更をするのかなぁ?と思う所で。そこから先は静岡空港へと向かう事になるが、正直「本当に静岡空港へ行く道なの?」と言う感じがしなかった。いや、だって、





 こんなのどかな風景の中を走っている訳だし(ましてや一部区間は新幹線と併走しますw。↑の写真にはN700系がばっちり入っていたり(汗)、更に進むと





 どう見ても静岡な風景です。本当にありがとうございましたw、としか言えない所も走っていくわけで。話では相良牧之原ICからは道路がしっかり整備されているみたいなんですが、静岡市内からの便はこんな「静岡らしい」所を走っていきます。で、山道を少し登っていくと





 何やら空港らしい所が見えて来始め、ここまで来ると空港はもうすぐです。
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 静岡駅前から富士山静岡空港までは1時間弱、と言う訳で「高速バス」と言っていいのかちょっと微妙な路線ではあるものの、道路さえ混んでなければ比較的快適に向かう事が出来ます、1,000円で。しかしながら、空港ターミナルビルの目の前には2,000台収容の駐車場が広がっている訳で、正直、静岡駅での乗換や荷物の多さって言う事を考えると「バスよりも自家用車で行った方が楽なのかなぁ?」と思う部分もあったりしますが、そこらへんは帰りの便に乗ってから考える事にしてみましょう。何せまだまだ旅は始まったばかりですから。
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 「どうせフライトまで時間はあるから」なんてのんびり降りていたのですが、さっさと降りたらテレビの取材に遭遇していたかもしれない事に少し驚いたり。と言う訳で空港内での約3時間にわたる壮大な暇つぶしが始まりますw。