静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

「スーパーシート」に乗ってみた。

 実を言えば、昼間の東名高速線を名古屋から東京まで乗り通したと言うのは今回が初めてです。自分の本拠地は静岡ですので、どうしても静岡〜東京間は広義の「東名高速線」(しみずライナー・駿府ライナー)に乗る事が多いですし、静岡〜名古屋間も名古屋に行く時には東名ハイウェイバスが多いです。また、静岡県内は会社の車で頻繁に自分で車を運転しているので「名古屋〜東京間でバスに乗るなら、中央ライナーでしょ」って言うような選択を通常はしています。そんな中、この打ち合わせをする中で「どうせJR東海バススーパーシート乗りたいんだろ?」と相手から言われ、なかば無茶振りとも言える行程を組んだ・・・いや、組まれたのが実際のところ。でも、後悔なんかしないからね!!
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 久々に乗った名神大阪線202便を降り(これはこれで後日書きます。色んな事があったので)、名古屋名物あんかけスパを食った後、ホームで待つことしばし東名16便がやってくる。

 744-10993号車、まぎれもなく2010年導入の新車。こちらから見ただけでは「スーパーシートなの?」って言う事は分からないのですが、乗ってみると椅子はこんな感じ。

 二人がけ用の椅子。そして、

 一人がけ用の椅子。座ってみると座面が特にしっかりしていて結構いい座り心地。また、座席を倒してみると結構倒れて寝やすい。東名高速線は名古屋〜静岡、静岡〜東京では結構何回となく乗っている訳だし、折角だから本でも読もうかと思って、本棚にあるドラッカーの「現代の経営」を持ってきましたが・・・下巻orz。仕方がないので豊川あたりまで座席を倒して思いっきり寝ていました(苦笑)。豊川を越えた辺りで1A席に座っていたお客さんが居なくなった事を幸いに2C席から1A席に移動。浜名湖SAで早速1回目の記念写真撮影会。

 奥に居るのはJRバス関東担当の東海道昼特急。あっちに乗ってくれば名古屋での乗換の手間は無かったですし、大阪から寝倒して来れたのですが・・・ってそれじゃ意味無いか。ただ、あちらの便も東名阪のリフレッシュ工事の影響を被っている筈なので多分1時間程度遅れているかと。
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 その後は東名浜松北から乗って来た仕事関係の方と合流して、引き続き東名高速を東へ。いつもは「ここで降りなくちゃ」と思う東名静岡。

 流石にここの本線を通過するって言う事は年に1回あるかないかって言う訳なんですが、運転士さんの交代と言う事で敢えなく一旦バス停へ。そして再び本線に戻って今度は

 晴れていれば富士山と駿河湾を一望できる唯もとい由比の海岸を通過し、見慣れた光景を窓に映しながらいつもの通い慣れた道を東へ東へ。大体外を見れば一発で「どのへんだな」って言う事が分かってしまうようになったのは使い慣れているせいですね。

 足柄ではいつものお約束のように写真を撮影してから東名をもっと東へ。結局この日は首都高の渋滞は全く無く、用賀での客扱いも無しで東京駅には15分程度の遅れで到着しました。流石に大阪から名古屋乗り換えとは言え一日中バスに乗りっぱなしは相当疲れます。

 この日本橋口の光景も大分見慣れてきたなぁ、って言うのが実感ですね。新車ですので車体も艶があって結構きれいですよ、いやマジで。
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 流石に帰りは「中央ライナー」で帰りました。「おいおい、また名古屋へ行くのかよ!」



 ご心配なく。電車の「中央ライナー」ですので。
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 と言う事で思いもよらず「スーパーシート」に乗って来た訳なんですが、自分が乗った感想としては「静岡〜東京でもどうせ払うんだったら1,200円払ってプレミアムシート乗りたい」って言うのが実際の所です。
 シート配列を見ると、通常のダブルデッカー車と同じ11列。確かに座席の幅は広くて快適ではあるのですが、前後感覚は「やっぱり狭いかなぁ」って言うところでしょうか。今回はキャンペーン期間中と言う事で+300円でスーパーシートに乗れましたが、通常は600円。静岡〜東京・静岡〜名古屋で使う分にはちょっとどうかなぁ、と思う部分が少しありますが、名古屋〜東京や浜松北〜東京だったら悪くはないと思いますよ(ただ、早売の対象外ですが)。ただ、夜行便の1ABC席は回避推奨。足元が狭く足を伸ばす事はできません。夜行便ならば2,3ABC席がお薦めって言ったところです。
 後、やはり東名高速上の各停留所に止まりながら東京を目指す、と言うのはやっぱりある種のストレスがあります。東名高速線の歴史的背景を見た場合には仕方無い部分もありますが、やはり単純に「名古屋〜東京」の間を行くと言うのであれば、クローズドドアを採用している中央ライナーや知多シーガル号、新宿・三河ライナーの方がいいような感じが。この部分は難しい所です。
 とは言え、積極的に「お客さんを増やして行こう」としているJR東海バスの取り組みには結構好感が持てる部分ですね。