静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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免許維持路線で思ったこと。

 昨日の箱根ターンパイクのお話と長尾峠のお話で、久々にアクセスが相当多くなっていてびっくりしていたりします。まぁ、それはそれとして。
 昨日は図らずし3つの「免許維持路線」に乗って来ました。路線バスで言うところの「免許維持路線」と言うのは、通年運行しても絶対にペイしないとか、ペイしないのに運転士さんや車両と言った貴重なリソースを裂きたくない、と言う時に1年に数回運行して「運行していますよ」って言う実績を作っておくと言う路線の事を指す、とおいらは思っています。要するに「書類上は残しておくけど、実際には走らせない。けど、路線として実績を残しておく必要があるので時々走らせる」って言うような路線です。
 色々と調べてみると、箱根ターンパイク経由の路線にしても、長尾峠の路線にしても過去には運行実績があったのですが、やっぱりお客さんが乗らない路線であったみたいで。で、結局「免許維持」にしてしまっていると言うところなんですよね。
 でも、これって言うのは周辺の色んな資源を掘り起こす事によって色々と使えるのではないかな?と思う所はあるんですよね。
 例えば箱根ターンパイク経由の路線。相当眺めがいいですし、休日の箱根の渋滞を考えるとどうしてもバスでは時間が読めない。おまけに結構景色の良いところを走るので、それこそ秋口の土休日あたりに途中の休憩所に入って休憩タイムを取りながら運行するとかって言うのもアリだとは思うんですよね。今回は「乗車記念証」がありましたが、例えばこれを一般の観光客向けにするとかって言うのもアリだと思いますし、この路線に乗ったお客さんにしか提供しない何かのサービス、って言うのも面白いのではと思います。「幾つもある交通期間の中から、私どもの箱根ターンパイク線をご利用頂きまして〜」って言うような考えを持つって言うのも必要なのかなと思うところです。
 そして、長尾峠線。確かにどう見ても色々と使えなさそうな部分があるかもしれませんが、仙石原を道路の上から一望できるって言うのは自家用車やバイクでしか行けない光景です。それこそ、一般観光客向けに「こんな景色のいい所を通りますよ」って言うようなアピールもできるのではないでしょうか。確かに車リソース的には難しい部分も正直あるとは思うのですが、色んな施設を巻き込んでやってみると言うのも1つの方法なのかもしれません。
 確かに「災害時や道路通行止時の運行経路確保」という「公共交通機関の第一義的な役割を果たす」と言うのは必要ですし、ターンパイク線にしても長尾線にしてもその役割はあると思います。ですが、折角持っているリソースを活かし、一度来たお客様にもう一度来て頂くと言うような取り組みに活用してもいいのではないのかな?と思いました。
 恐らく、他にも色々と「気付いてない」色んなリソースがあると思います。そんな「気付いてない」ものをどのように活かして行くのか、と言う事を考えていくこと、活用していくこと、交通機関だけではなく様々な企業、企業だけではなく行政の地域経営、そしてまちおこしなどなど、色んな面で共通する部分があるのかなぁと思ったりしていました。