静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

基本的にwebを調べるのは面倒くさい。

 上のエントリとは別のエントリにします。

 基本的に「駅前のロータリー」ってのはそれぞれの市が「その市の予算」で整備をしていると思うのですが(この辺りよく分からないので、詳しい方のご教授を頂ければ幸いです)、「構内営業権」って言うものの縛りでしょうか、静岡駅前の場合にはJR東海バス系は駅のロータリーの中から発着している一方で、しずてつ系の高速線(中部国際空港線除く)は国道1号線の上に整備されたバス乗り場から発着してます。その一方で清水駅前の場合にはしずてつ系が駅前ロータリーに入って、JR系が国道1号線(と149号線)の道路上にバス停があります。各社のwebページを見て乗車場所に行けば問題ないと言えば問題ないのですが。

 果たしてこんな感じでいいのかな?と思うところがあるんです。前々から。

 それぞれのバス会社が自費で整備したバスターミナル(新静岡BTや新宿西口BT、代々木BTとか)だったら「自分らで整備したんだから自分らだけしか使えない」って言うのは分かります(と言うかむしろ当然)が、市とかが整備したところだったら別に入ってもいいんじゃないのかな?と思うんですがね(その場合には事前に打ち合わせも必要でしょう)。恐らく各会社から「受益者負担」と言うことで何らかの負担金を支払っていると言う事もあるとは思いますが、それでもやる価値はあるのかな、と思うんですよね。

 何でそうなのか、と言えば「今回は自分たちのお客さんでは無くても、また別の機会に自分たちのお客さんになってくれる」可能性があるからなんですよね。高速バスって言う事で言えば、基本的に「目的地で利用路線を決める」ものだと思うのです。また、市内の一般路線しか使わない人であっても広告が出てれば「ああ、こんな路線があるのね。じゃぁ今度は使ってみようか」と言うような選択も出てきますし、少なくとも「別々に乗り場がある」と言うような事では出てこない顧客の誘発が出てくるのかなとは思うのです。まずは「走っている事を認知してもらうこと」が一番大事でしょうから。(AIDMAの考え方です。最初のきっかけとも言える"A"ttention(注意)をどうやって惹くか、ってところ。後は"I"nformation→"D"esire→"M"emory→"A"ctionって言うような流れです)

 そう云う意味ではJRもしずてつもお互いに「勿体無いことしてるよなぁ」って言うように思うのですが、1箇所だけ面白いところが実はあったりします。


東静岡駅南口

 手前には「渋谷・新宿ライナー静岡号」の乗り場がありますが、その奥にあるしずてつのバス乗り場には「駿府ライナー」と「京都大阪ライナー」の広告を出しています。ここにはしずてつの高速線は入っていませんが、同じ新宿行もあるよ、と言う事を出しているわけですから「じゃぁ次はしずてつで行くか」と言うことを考えるお客さんも居るかもしれません。

 たしかにある意味では「どうでもいい話」かもしれませんが、「まずはお客さんに自分たちのやっている事を知ってもらう」と言うのは、バス業界だけではなく、どこの業界や仕事であっても同じだと思うんです。はい。