静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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ある人への想い。


【初音ミク】空の夢模様【オリジナル曲・PV】/ニコニコ動画(10/16確認)

交わす言葉 何度でもそう繰返した
いつまでも 声聴きたくて
時が過ぎて でもまだ涙止まらないね
逢えない現実が 消えてく温もりが

 昨日大阪に行ってきたのは、大学の頃の先輩の四十九日の法要のためでした。その割には行程が完全に趣味丸出しになっていましたが、自宅ではゆっくりと曲を聴く事ができないので、その部分も込みで時間を作りたかったって言うのもあります。そんな中でこの曲の歌詞の意味を噛み締めながら聴いておりました。

 普段は会ってない人でも「機会があれば会えるさ」って言う事を思っていたりするのですが、いざその人がいなくなってしまうと「何でもっと会ったり、話をしておかなかったんだろう?」と悔やんでしまうもので。本当に勝手なものです。自分も本当にそうで、たまらなく情けなくなってしまうところです。

 その人が亡くなったのは8月の末、その知らせを受けたのは9月2日、台風がやってきていた日でした。何とかして大阪に向かいたい、そして最後のお別れをしたい、そう思って夜行バスやら何やらの手配をしていたのですが、結局は京都大阪ライナー京阪神ドリーム静岡号も運休、新幹線で前日入りと言う行程を組み立てて大阪に向かいました。
 その日の夜、福岡在住の同期と同じホテルに宿泊していた事もあり、一晩色々と語り合いました。学生の頃の話、それから後の話。一緒に過ごしてきたように見えた20年は「全く変わらない」ように見えていても「やっぱり変わっていた」と言う事を感じました。そう、その「20年」と言う日々の中で誰もが変わっていた、いや、変わらざるを得なかったのです。確かに自分の中にも「既にあやふやになっている記憶」になっているわけで。

 でも、確かに思い出す事はできるんです。
 大学の部活の中でとんがった事を言って先輩に一泡吹かせてやろうとしていた自分たち同期生、その同期生の態度が許せないと言うことでキツく当たってきた先輩。その間に入って「馬鹿なことを言っている」ように見せかけて、何とかいい着地点を見つけようとしてくれたその先輩の行動。確かに自分たちも「この位で手を打とうか、悔しいけど」と思って妥協をしました。
 でも、社会人になっていろんな人と会い、失敗も成功も経験し、ふとその先輩のやってきた事を考えると「幅広く全体を俯瞰していないと見えない」事であると同時に、「敢えて馬鹿になることの大切さ」と言う事ではないかと気づいたのです。その事に気づいた時、本当に泣けてきました。自分の不甲斐なさと、その先輩が大学の頃にその重要さに気づいていたと言う事の大きさに。

 だからこそ、今日まで時間を作って色んな事を整理してきました。
 お葬式の間から昨日の四十九日の間までに、北海道の友人の結婚式にも出席しました。色んな人とも話をしました。結局その中で得た自分の結論は、ありきたりのものかもしれませんが、「後悔はしたくない」ということです。仕事でも、プライベートでもなんであれ、自分の持てるリソースを常に活用すること、常に全体を俯瞰して行動をする、と言う事なのかもしれません。


■【初音ミク】Souvenir【オリジナルPV】/ニコニコ動画(10/16確認)

いつも そばにいたんだ きっと 幸せなんだ
ひとり 迷い明かした めいろの中でも
いつも 見てくれたんだ きっと 待っていたんだ
キラリ 瞬(またた)くのは 後悔と ありがとうと

 どんなことにも「イヤ」と言う事無く、前向きに色んな事をされてきたことや、全体を俯瞰して「最終的に目指す方向」を考えていらっしゃった事は、自分にとっても大事な事であると今さらながら気づく事ができました。そんなあなたに20年前に出会う事ができ、私は本当に幸せものです。

 遅くなりましたが、本当にありがとうございました。