静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

2011 ボカロ曲10選

・・・と言いながら8曲だけですが(汗。

2曲分に関しては12月に来るであろう新曲枠を空けてありますが、今年はこんな曲を気に入って聴いておりました。
色々と是非はあるのかと思いますが、やはり3月にあった東日本大震災の影響・・・と言うか、あの震災の後で見て来た様々な光景や、その曲に込めた創り手さんの「想い」と言うものを凄く自分が感じていると言うのが正直なところです。例えばこの曲。


【初音ミクDARK】春のかけら【オリジナル曲やで】ニコニコ動画(12/1確認)

この時の光景を思い出します。
節電で暗くなっている都内の駅構内。その駅構内から出ると真っ青な空の元で桜が咲いている。確かに華やかなのだけど、そこにあるのは「桜の華やかさ」の影にある「どこか切ない春の空気」って言うのを感じるのです。確かに震災と言う事で人の心はいろんな意味で「普段と違う」のですが、季節が来れば桜がこのまちにも咲く。そして、その桜は桜の木が生きている限りどこでも同じように時期が来れば咲く。と言う本当に「当たり前の風景」や「当たり前のこと」が「本当に大事なこと」って言うように感じた一瞬、そんな風に感じるのです。

実はこの写真には相変わらずの高速バスが写っているのですが、これがある意味においては「人間」の象徴になっているのかと思うのですよね。路線は路線なので震災の被害を被っているわけではないのですが、それでも「普段と同じように」「生活を守るように」震災前と同じようにできる限り運行をしているわけで(実際には燃料不足が特に深刻な時期でした)。

曲に隠された色んな創り手の想い、そして聴き手の想い。そんなものを本当に感じるのです。
「音楽」と言うものの持つ「力」と言うものを感じずにはいられません。