静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

駿府ライナー2/6改正に関して

 以下はおいらの考察と言うか分析的なもの。他人のチラ裏なんぞ興味ない、って言う方はスルー推奨。
 去年の2月1日改正で15往復になった時、「本当にこれでお客さん付くのかなぁ?」と思った部分がありましたし、「どっかでダイヤ修正かかって減便になるのかなぁ?」と実は思っていました。が、実際には10月11日のダイヤ修正でも本数は減便にならず、1年経って「2本だけ減便、それも平日のみ」と言うのは少し意外な気がしています。
 参考までに静岡駅前発の東京方面行時刻表を作ってみました。

系統 東名高速 新静岡 渋新清水 駿府 横浜 成田
行先 東京駅 渋谷/新宿西 渋谷/新宿西 新宿駅東口 横浜 成田
4時
5時 20
6時 20 00 30 00 45
7時 15 30 00 00 30
8時 30 00 20 00 15
9時 30 00 00
10時 30 00 00 45
11時 00 00
12時 00 00
13時 00 00
14時 00 00
15時 00 30 00
16時 15 45 30
17時 30 30
18時 45 00 30
19時
20時 10
21時
22時
23時 59
0時 15
合計 16本 7本 3本 15本 3本 1本

 ↑表の斜字は運行日限定のものではありますが、それらを込みにして45本/日の高速バスが静岡駅前から首都圏を結んでいると言う事になります。それこそ実際の車両定員は色々ありますが座席供給数を37席とした場合に、37席/便*45便=1,665席/日と言う座席供給数になります。新幹線の1本当たり定員1,325人に比べれば1本当たりの座席供給数は少ないのですが、「ニッチな需要や沿線の需要を上手く発掘した」って言うのがこの静岡における対首都圏の高速バス本数の増加と言えるのかもしれません。
 とは言え、流石に平日の昼間ですとお客さんも少ないと言うのがあるのかもしれなく、JR東海バスの「渋谷・新宿ライナー静岡号」に関しては昼間時間帯については運行をしていません。お客さんが集中して乗る時間帯に、複数の経路から集客すると言う戦略を取るJR東海バスに対し、「1時間に1本は新宿行がありますよ」と言う浸透戦略を取るのがしずてつ、と言う構図なのでしょうか。実際、今回の改訂で平日に減便するのはその「昼間の時間帯には手を付けない」と言う部分もあるのは上手くやったなぁと思うところです。
 今回の改正で、駿府ライナーの7:30発を土休日運行にしたのは「流石に平日朝でも60分ヘッドで問題ない」と言うお客さんの付き方をしてきたのかと思う所もありますし、17:30発のも土休日運行にしたのは「同じ時間で同じ会社(JRバス関東便)の東名高速線があるから、お客さんの取り合いをしたくない」って言う所なのかもしれません。恐らくドライバーさんや車両のリソースもあるとは思うのですが、全体としてのバランスを取ったダイヤ編成にしていると思うところです。
 見方によっては「減量改正」と言う事もあるのかもしれませんが、恐らく色々と今後もお客さんの動向を見ながらダイヤを変えていくのではないのか?と思います。