静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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クリエイターズシンポジウム@浜松 の感想とかそこらへん。

 と言うわけで、4/21(土)に「クリエイターズシンポジウム@浜松」に参加された皆様、本当にありがとうございました。代表者に成り代わって厚く御礼申し上げます。
 かく言うお前は一体何をやってたんだ?と思われそうですが、こちらにある通り、会議の議事録をtsudaっておりました。今回は登壇者の皆様が非常に積極的にご発言をされていて、なかなか上手にtsudaることができずに心苦しく思っております。

 まとめを見ていて色々と考えさせられる事はあるのですが、自分の本業に直結する部分で少し考えてみると、この部分が非常に頭の中に残り「どう考えればいいものか」と考えさせられるものがありました。

赤 クリエイティブな仕事と居住地の関係は?それでも東京か? #hmc_sympo
nakada_tmecom 2012/04/21 16:44:32

デ ちやほやされたい、と思うのなら東京が一番いいのでは。 #hmc_sympo
nakada_tmecom 2012/04/21 16:44:58

わ 仕事の50%くらいがクライアントの顔を見たことがないことが多い。それだとどこに居ても一緒。都内の会社でも顔を合わせたことがない。問題は打ち合わせが非常にしにくくなる事である。お金のある会社の仕事を受けようと思うと東京に住むしか無い #hmc_sympo
nakada_tmecom 2012/04/21 16:46:58

わ 機会損失の問題を考えると地方は厳しい。 #hmc_sympo
nakada_tmecom 2012/04/21 16:47:15

マ Skypeで打ち合わせをする人は居るが、会って話すのが一番重要だなと思う。刺激はネットからくるけど、同業者やライバルに会える、出会えると言うことではやはり東京にメリットはある。 #hmc_sympo
nakada_tmecom 2012/04/21 16:48:44

※赤:赤尾晃一静大情報学部准教授 デ:デッドボールP わ:わかむらP マ:清水誠一郎氏

やっぱり最後は「物理的な距離」になって来るのだね、と言う事を感じました。

特にわかむらPは「移動時間の間にどれだけの作業ができるのか?」と言う事を明確にしていました(それ故に自分も「機会損失の問題」と書きました)。また、他にも「仕事」と言う観点から見た場合「正論」を他にもおっしゃています(事実、自分も同感する所は多かったです)し、冷静に考えればその通りだと思います。
法人であれば浜松に本社があっても東京に支店、と言うか事務所を置くことができるのでその部分のタイムラグは多少なりとも解消する事はできるのですが、「個人事業者」と言う括りでクリエイターを見た場合には(凄く乱暴な言い方ですが)、やはり地方から東京まで出る時間、と言うのは移動コストもかかりますし、実作業ができなくなると言う「機会損失」が発生するわけで、地方に「クリエイター」が定着しないと言う事はひとつの事実であると認識する必要があります。
その上で、現在浜松に在住して活動をしている清水氏も「出会い」と言うことでは地方都市に限界を感じていると言う事が言えるのかもしれません。地方では出会いがない、すなわち、「地方で活動をするメリットがない」と言う結論に至るのかなと思うのです。結局は「創り手の集積」と言うものを意図的に創りあげるのは非常に困難なのではないか?と言うような気がしないでもないのです。

ただ、その一方でデッドボールPのように「チヤホヤされたいのなら東京に住むのがいいんじゃないの?」と言う意見にも理解出来る部分はあるのです。「チヤホヤされたい」と言う言葉はそれこそ「デP節」的な言葉と考えれば、「毎回毎回打ち合わせしないとならない訳ではないし、自分の好きな環境で創作活動をして、作品で勝負をしたい」と翻訳する事ができるのかなと思います。

さて、一体どう考えればいいのでしょうか、産業屋さんとしては。

地方が東京に負けないようにする、と言うのは正直正攻法では難しすぎると思うのです。メディアの殆どは東京発のものですし、変な話地方で面白い事をやったとしてもそれが全国レベルで話題になるのは正直難しいところかと。かと言って行政があけすけにバックアップしてしまうと「別の意味での胡散臭さ」を感じるものではあるんですよね。

多分ヒントになるものがあるとすれば・・・大なり小なり様々な主体の持つ「寛容性」であり、「ノリの良さ」になってくるのでは、と思うのですが、それをどうやって活かすべきなのか。活かす前に発掘していくのか、その「目利き」が出来る人間をどう見つけ、育てていくのか、と言う部分なのかなぁと思うのです。