静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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久々に読書。

そう言えば最近マトモに本を読んでいない事に気づき、昨日の会社帰りに図書館で本を借りてきた。

と言うわけで読了したのは「インサイドアップル」。ジョブズの伝記本はまだ入ってないようだったので買うしか無いか・・・と思うところ。

 大学に入ってからずっとMacを使い続けているし、やっぱり自分自身も「現実歪曲フィールド」を楽しみにしている人間である。だけど、今まで勘違いしていたのは「Appleは【いい】企業」であると言うこと。

 この【いい】と言う定義が本当はどうなったのかな?と思う。
仕事としては休日も朝も昼も夜も無く「新製品」の開発に明け暮れる毎日、その中で「認められる製品」を創りだすと言うことを「いい」と定義するのか、それとも、週末には休みもあって、オンタイムとオフタイムが明確になっていることを【いい】と定義するのか。他にも【いい】と言うことばをどう定義するのか色々とあるとは思うが。そこは人それぞれだけになんとも言えない所。

 最近では「ブラック企業」と言う言葉が流行っていて、ロクに休日も与えないような企業は色々な面で攻撃されているし、風当たりも強くなっている。そんな論調から見れば、アップルはどうしようも無い程の「ブラック企業」なのかもしれないし、少なくとも自分のような人間が仕事をできるような環境の会社では無い、そんな風に感じた。

 だけど、本当に成し遂げたい「何か」がある時と言うのは、それこそ「残業代いらないし、ある程度進むまで仕事したい」とか「俺はこの仕事に全力を尽くしたい」と思える瞬間はあったし、その「何かを成し遂げた時」の感覚は本当に最高の気分だった。そう言う「仕事のやりがい」と言うものを自分から進んで「味わえるような環境」を創るというのも経営層の行うべきことなのかもしれない。
そう思うと・・・自分が常日頃言っている「従業員を守れないで、何がお客様だ」と言うこと、この部分とどう整合性を取ればいいのだろうか。簡単な話かもしれないが、アップルの事例を見るとどうしてもそんな事を考えてしまう。

 色んな姿の企業があるが、少なくともアップルのような企業を普通の企業が目指せ、と言うのは難しいのかもしれない。
 でも、どこかに「エッセンス」的なものがあるのではないか?とも思う。

 やはり、永遠の「スタートアップ期」の企業なのかもしれない。