静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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12年新エアロ車に乗って来ました。


何回も見かけていたのですが、なかなか乗ることのできなかったJR東海バスの12年新エアロ車。ようやく「渋谷・新宿ライナー静岡号」で乗車してきました。バスここで「コンセント付き」と言う表示があったのですが、流石に車種まではわかりません。と言うわけで、既に他のBlogさんでは車内の紹介なんかもされているとは思いますが、ようやくウチでもご紹介することが可能になりました。


車内で目を引くのは、やはりこのビビッドなシートモケット。通路側はピンク、窓側はブルーと、あれ?どっかの会社の特急電車で見たことある色の使い方ではないか?と思ったりするのですが、それはそれ。以前新セレガ12年車に乗った時にも感じたのですが、字面の派手さと実際の色を比べると思うほど派手ではないと思うところです。おそらくは所々に見える黒色がいい感じに締めているからではないでしょうか。


車内の最後部から前方を高い視点で眺めるとこんな感じになっています。
・・・やはり派手ですね(苦笑)。とは言うものの、実際に座ると高さの部分に色付きの部分が来るので結構派手です。ですが、今までのバスのシートにありがちなモケットパターンとは違って「新鮮な感覚」を受けるのは間違いありません。この楽座シートタイプのワイドシートですと、JRバス関東が濃紺、しずてつジャストラインがブルーグレー基調のものですので、新鮮ではあります、確かに。


椅子は楽座シートになっています(実際には「ワイドシート」ですので・・・「楽座タイプワイドシート」と言うのが適切なところかもしれませんが)。実際のすわり心地は少し固めのタイプになるでしょうか。座った感じとしてはしずてつの楽座シートに近いものを感じます。


このJR東海バスの12年新エアロ車は座席テーブルにも細かい配慮がされており、テーブルの上に乗せたものが車両の揺れで落下しないような縁取りをしてありました。写真の黒色の部分がその加工になるのですが、恐らく材質はゴムっぽいような何かだと思います。実際、iPhoneをテーブルの上に置いていましたが、どうしても滑ってしまうところはあったものの、それでもテーブルからは落ちると言う事はありませんでした。
こんな感じで接地面積が大きいものならば大丈夫だと思いますが、流石に紙コップやペットボトルとか置くのは正直危険だと思いますので、テーブルの下にあるコップ立てを使うのが安全でしょう。で、お前は何を乗せているのかって言う事は・・・ええ、一体何でしょうね、これは(謎


そして、天井にはデンソー製のプラズマイオンクラスター空気清浄機が3台(だったかな?)が設置されていました。バス車内でこの空気清浄機を見たのはJRバス東北の「ラフォーレ号」以来の話。いや、正直ここまでやるか?と思う位です。

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平成12年度の新車、と言うのもありますが、車内にはコンセントが全座席に設置されており(通路側座席は通路側肘置き下、窓側座席は窓下)、携帯電話やiPhoneなどの充電が可能であると言うのは新セレガ12年車と変わりありません。(流石に新セレガ12年車のように助手席側最前列のクーラーボックスや車内中央部のモニタはありませんが。)
とは言え、このJR東海バスの12年度新車は現在静岡市内発着の各路線の中では最高、静岡市内に停車する各路線の中では東京大阪間の「プレミアム昼特急」号と東京名古屋間「超特急スーパーライナー号」のビジネスシートに次ぐサービスレベルの車両ではないかと思います。本数としては「駿府&しみずライナー」にかなわない点や、新宿からの利用者に対しては渋谷経由でのロスタイムが発生する点、ここを補って余りあるものだと思いますし、特に渋谷・新宿ライナーの主たる利用者と目される若い女性には嬉しい設備であるのかもしれません。そう言う面では「高速乗合バス」のイメージを変えていきたい、と言うJR東海バスの思惑を見ることが出来る車両であるのかもしれません。

ここまでの車両をJR東海バスが出してきた、と言う事で、今度はJRバス関東しずてつジャストラインがどんな車両を持ってくるのか、個人的には楽しみなところであります。