静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

3/11 一般乗合旅客自動車運送事業運送約款改正

 何やら小難しそうな話ですが、結構重要な話ですので取り上げます。参照はこちら
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 この「運送事業約款」とは、「お客さん」と「運輸事業者」の間の契約です。「僕と契約して(ry」では無いのですが、お金を払う代わりにその証票として「切符」(もしくはその代用になるもの)を貰うわけなのですが、この一連の流れは「商取引」になります。その「商取引」を行うためのルールが「一般乗合旅客自動車運送事業運送約款」と言うものです。
 その「運送事業約款」には、いろんな場合の取り扱い方法が定められています。
 例えば、「乗越し」をする場合にはどうするとか、切符を変更する場合にはどうするとか、色々と考えられるケースがあるワケでして、今回の約款改正は「乗車券の払戻し」に関するルールを変更すると言うものです。

 結果から言えば、静岡市内を経由する便に関しては以下のようになります。

東海道昼特急号(東名静岡〜京都・大阪)
   通常の乗車券・・・乗車日の2日前まで払戻手数料100円。前日〜出発時刻まで:運賃の20%。
   早売り乗車券・・・乗車日の12日前まで払戻手数料100円。11日前〜出発時刻まで:運賃の20%。

 実際に東名静岡から乗った場合、一番近くで降りる事ができる土山BS(新名神上のBS)までは232kmしかありませんが、「東海道昼特急号」は「乗車する自動車を指定した運行距離 400km 以上の系統の乗車券及び座席券」で指定されている路線のために、このルールが適用されます。当然ですが、京都深草や京都駅、大阪駅でも同様です。

 他の系統に関してはどうかと言いますと、今回の約款改正は「JRバス関東」のものであり、共同運行を行なっている会社(西日本JRバスJR東海バスしずてつジャストライン)に関してはそれぞれの会社の約款改正は出てきていませんが、少なくとも「共同運行」であると言うことはここらへんの決まりを同一にしないと「切符を買った会社や乗ったバス会社で扱いが違う」と言うワケが分からない状況になるので、恐らくは同じような話になってくるのだと思います。
 静岡市内から乗車可能なJRバス関東が運行に入っている路線として、東海道昼特急以外には

 ・東名高速線(東京駅〜興津・清水・日本平・東名静岡・静岡駅〜名古屋駅
 ・ドリーム静岡・浜松号(東名静岡・静岡駅〜東京駅)
 ・駿府ライナー号(静岡駅前・新静岡〜東京駅)

 がありますが、これらの路線に関しては「乗車する自動車を指定した運行距離 400km 以上の系統の乗車券及び座席券」で指定されている路線になっていないため、従来通りの出発時刻まで取消手数料は100円のままです。取り敢えずは「東海道昼特急号」に乗るときは気をつけましょう、と言うところです。
 
 また、その他にも「予約した乗車券の引取期限の統一について」と言う項目で

高速バスネットで予約した乗車券(回数券利用を含む)の引取期限は、路線毎に異なっていましたが 2013 年 3 月 11 日(東京・名古屋夜行バスは 3 月 1 日)以降の予約分から、予約日を含め3日間に統一します。また乗車日当日は発車の 60分前とします。なお、路線や乗車券の種類によって一部異なる場合があります。
詳しい引取期限は、予約する際の画面及び予約後送信される予約確認メールでご確認ください。
 とありますが、これに関しては具体的にどの路線がどうなるのか、と言う事がまだ明示されてないので3/11の予約開始日に確認をしてみないとならないのでは?と思うところです(恐らく、駿府に関してはしずてつのページでもそのうち出てくるのではないかと思うのですが)