静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「バス弁」販売開始(4/23〜 静岡発の一部昼便限定)

・4/23からしずてつ便静岡発の昼便のみで「バス弁」を販売開始する。
・4/7から高速バスコールセンターで予約を開始。乗車前日13時締切。
・1個1,000円(税込み・お茶付き)。バス乗務員が現金と引換に予約客に渡す。
・コラボレーション相手は東海軒。
・プレスリリースはこちら。→ 高速乗合バス初となる“バス弁発売” !!

 このリリースを見た時「・・・え?バス弁?」とビックリしてしまったのは言うまでもありません。全座席にコンセント付けて欲しいとか言う事はしょっちゅう思うのですが、JR東海バスの「渋谷・新宿ライナー静岡号」とはまた違った付加価値の付け方をどう見るのか・・・と言うことですよね。

 小難しい事は別にして、この「バス弁」、静岡発の昼便、それもしずてつ便限定となっています。そうなると静岡を出発する時間帯は大体午前から午後の早い時間帯にかけてとなるので、やはり乗る人は地元の人が多いところかと。中身は中身で「静岡の名産品」を使っていたりとか、東海軒と言う事で間違いはないと思うのですが、さて、一体前日の13時までに予約してまで買う人って居るのかなぁ・・・と思っていたりするのが正直な所です。
 東海道新幹線の「こだま」では車内販売も乗らなくなってしまいましたし、午前に静岡を出る便ならば東京や横浜、甲府に着いてからそちらの方でお昼ごはんを食べると言うのもまた楽しみだと思うところではあるのですが、さて、一体どうなることやら。確かに一度は試してみたいお弁当ではありますが、流石にハードルが高いような気がしないでもない所です。

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 このプレスリリースでは"高速乗合バス初となる"とありますが、確かに最近の高速バスでは「初」なのですが、実は国鉄東名ハイウェイバスの運行開始当初に東海軒が東名静岡バス停で積み込みをしたと言うことが東海軒の社史に記載されており(注文は当日にドライバーさんが車内で取ったらしい)、それから40年以上経っての復活と言う事とも言えなくは無さそうです。
 実際、今はもう無くなってしまいましたが、その昔は静岡インターの近くに東海軒の売店があり(その頃は現在の葵タワーのある場所に東海軒の工場兼売店がありました)「何でこんな所に」と思ったのですが、そんな事情もあったと言うのを後から知って「へぇ」としか言いようがなかった事を覚えております。ただ、当日注文を取れたと言うことは、恐らく幕の内弁当などの駅でも売っている商品だったのかなとは思いますが。

 そして40年の月日を経て、こんどはしずてつの高速バスで再び弁当の販売を開始。
 パッケージも同社のバスの柄をモチーフにしており、確かに時代は変わったのかなぁと思いながらも、「色んな人にバス旅行を楽しんで欲しい」ということの意気込みがあるのかもしれません。