静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

自明の理を疑うこと

・・・って結構難しいですな、マジで。

 今、「地域産業振興」って言うお題でレポート書いているんですが、どうも書き進めていると「本当にこれでいいのか?」って言う部分に陥ってしまい、堂々巡りになってしまう状況に陥っている。だったらこんなどーでもいい日記書いている暇あ驍?ゥい?って突っ込まれる危険性があるんですが、別にいいんです。気分転換ですから(笑)。
 地域産業振興政策って言うのは、その関係者が「行政」と「商工業者」って言う視点でくくられる事が多くて、なかなかその周辺分野の人に理解がどうもされてないみたいなんですよね。確かにそうと言えばそうなんですわ。基本的に商工業者って言うのは大手企業を抜きにすれば、その本質は「地域住民」。だけれども、いくら「地域住民」と言ってもそれは「法人」としての人格が与えられているだけに過ぎず、基本的に地域住民のように「福祉をどうしろこうしろ」って言う事は言わない。そのかわり、「自分たちをとりまく産業の状況をよくしろ」って言う事を言う訳で。んまぁ、確かにそこに働く人にとっては、この不況を解消する方が最大の福祉になるって言う訳になる。
 この場合、果たして「行政」と言う立場では「福祉」(まぁ、これはあくまでも一例であるんですが)と「産業」、どっちを優先すればいいもんなんでしょ?個人的には「福祉をするには資金が居る。その資金を得るのは何か?すなわち、それが産業振興である」って言う考え方になる訳で。・・・でも、それで本当にいいの?普通の人は「産業」って言っても実感は湧かないんじゃないの?むしろ、個人があっての地域社会じゃないの?って言う立場もあるわけでして。確かにこの意見も尤もですし、健全な精神状況じゃなきゃ、Good Jobもできないわけで。「悪魔に魂売って稼ぐ」って事は確かに危険ですからね、と言うか、一時期の営業成績が余りに伸びなかったおいら自身がそうだったし。結局崩壊した姿が自分の脳裏に浮かんだので、このまま会社に居たらズタズタになって取り返しがつかない事になる、って本能が叫んだので、結局前の会社を辞めたんですが。
 最後の方は関係なかったな、こりゃ。
 ただ、少なくとも今の「自営業」って言われる方々はまさにこの状況に立っているって言う事は行政マソの下っ端として私も認識していますし、これが仕事に対する問題意識になっているわけなんですわ。
んじゃぁ、どうすりゃいいの?って言われても今の自分の知見じゃ果たしてそこまで言えるかどうかは非常に怪しい。んまぁ、だからこそ大学院に行って様々な知見に触れるべく自らの刃金を鍛えているわけなんですが。
 ただ、確実なのは「両方とも上手くやんなきゃならない」って言う点じゃないかと思うんですわ。何?二兎を追う者一兎も取れず?確かにそうなんだよね。でも、現実問題としておいらは「商工労政」に関わる一行政マソの下っ端な訳で、少なくとも商工関係に関しては何らかの結果を出さなくてはならない立場に居るんですわ。それが、自分の最大のミッションだと思ってます。
 んじゃぁ、どうすればいいのか?それは、少なくとも「頑張った人がいい目を見れる」って言う社会づくりじゃないかと思うんです。結果平等なんてんな馬鹿げた事はさらさら言うつもりはありませんし(と言うか、結果平等なんて所詮お題目に過ぎないし、個人的には否定する立場ですが何か?)s、それよりももっと重要なのは「機会平等」であるって言う事なんですわ。誰にでも同じようにチャンスは与えられている、そのチャンスを生かすも殺すも自分次第。それがあるべき姿なんじじゃないのかな?って思うんですよ。
 当然、ある物事に対して「やってみよう」とする人に対してはそれなりの支援をすべき義務があると行政に対しては思っていますし、そんな成功を夢見て頑張る人の思い〜その思いってのは「個人の成功」もあるだろうけど、「自分たちの地域をどうにかしたい」って言うのもあるかもしれない〜を無駄にしちゃならないんですわ。ただ、そのためには自分たちが持っている「当たり前」って言う考えを一旦捨てた、いや、疑ってかかってみなくちゃならないって思うんですわ。その上で、現場に立つ人の意見を聞いて、その思いをかなえるための方策を考えなくてはならない、そう思うんです。
 でも、目の前にある現実を否定する、否定されるって言うのは本当に厳しいことです。自分のアイアンデティを喪失することになりそうで。とは言っても、今は困難を承知でやらないと。厳しいけどがんがれ、自分、と言ってみるテスト。