静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

周辺環境への適応



 経営不振に陥っていた京都交通亀岡市、川本惠三社長)が会社更生法の適用を大阪地裁に申請、19日に保全命令が出た。負債総額は約83億円。同日午前、亀岡市の本社で会見した川本社長は、京都府北中部で住民生活の足となっている約150の路線については「事業を継続する」と述べた。
 同社によると、少子高齢化や山間部の過疎化、マイカーの増加などで、通勤、通学客を中心に路線バス利用客が減少。1996年からは経営合理化に取り組んできたが、バブル崩壊後の長引く不況で貸切バス事業も低迷し、資金繰りに行き詰まった。
 京都交通は、京都、向日、亀岡、綾部、福知山、舞鶴、宮津の各市や船井郡など府内の13市町を中心に158路線を運行。地域の生活路線バスのほか、府北中部と京都市を結ぶ特急、急行、快速バス、府内から東京や広島への高速バス(4路線)を走らせている。
 1944年6月に丹波自動車、能勢妙見自動車など7事業者が統合して発足。翌年に現在の亀岡市に本社を置き、舞鶴交通や中丹交通などと合併してきた。資本金は1億7600万円。従業員数は乗務員など452人。
 会社更生法の適用が決ったことで同社は管財人の元で更正計画を策定、再建を進める。19日午前に亀岡市の本社で記者会見した川本社長は「府北部で採算の取れる路線がなかった。各市町と今後のあり方について協議していきたい」と述べた。 (京都新聞

京都のバス業界も厳しいようで.と言うだけの話をしたい訳ではないのだが,正直バス業界も昔と違って色々と大変な状況にあります.特に貸切バス業界なんかは,昔はレンタカー会社やってたところが青ナンバー(営業用のナンバープレート)を取って格安の料金で貸切バス業界に殴り込みをかけてきたもんで,昔からあったバス会社はなかなか仕事が取れないと言う状況.で,結果的にはバスと乗務員を遊ばせておくより仕事をさせておいた方が良い,と言う事で格安な運賃でバスを走らせると言う状況になっています.え?何でそんな事知ってるんだって?昔はバス会社勤務でしたからw.
けど,この手のダンピングって正直やっていっていいのかなぁ?って思うのが正直な所.まぁ,かと言って談合せいって言うわけではないのだが,何にしても「適正利潤」を取るような形で仕事を受けないと変な話,この国の経済がガタガタになってしまいそうな感じがするんですが,って既におかしくなっているか(´・ω・`)ショボーン.例えば入札制度.確かに技術的評価もした上で価格の一番安いところに入札をするって言うような事になって居るんですが,この当たりなんかも本当はもっと見直した方がいいんじゃないの?って思うんですわ.例えば,料金勝負って言う所もあるにせよ,その他にどんな「付加価値」を付けることが出来るのか,そして,その付加価値をどんな基準で判断するのか,この評価基準が有ればなぁ,って思うわけで.確かに安いものがいい,って言う考え方もあるにはあるし,今のデフレの状況じゃそれが歓迎される傾向はあるにせよ,そんな状況じゃいつまでたってもデフレスパイラル一直線・・・って言う事で出口が見えやしない.バス業界だけじゃなくってあらゆる業界見てもそんな感じがするなぁ.