静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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試験監督2日目

と言うわけで入試の監督をして来た.いや,別にどうって言う事の程は無いのだが,同じ学校でも学部によって問題の傾向が違うって言うのには今更ながら(それこそ12年経った後ではあるんだが納得をした.いや,出題された国語の問題と英語の問題を比較しての話ではあるんだが.英語の問題なんかでも,「この論文では何を言いたいのか」と言うような文意を把握させるものがあったりとか,国語の問題でも古文単独で1本出すのではなく(当然,古文の解釈が出来ないとダメではあるのだが),現代的な視点,と言うか,入る学部の学問的な観点から論述させる問題(実際には,幾つかの選択肢の中から最も相応しいものを選択させるんだが)があったりとか,やっぱり色々と考えて出題しているんだなぁ,と思う訳で.こうなると,確かに各大学別の傾向を掴んだ上で対策を立てなくてはならない,って言うものも分かる.
まぁ,実際には合格するか不合格なのかの二者択一しかないのでスキルって言う面が問われるのが非常に大きい所ではるんだが,果たしてそれだけでいいのか?って思う所もあるのは否めない.やはり,色んなものに触れて,自分の中で考えて,それを言葉(まぁ,実際には言葉だけとは限らないけど)と言う形で表現が出来ること,それ出来てこそのスキルなんじゃないのだろうか.
まぁ,18年しか生きてない若者にその選択をさせるのは余りにも酷であるって言うのは分かるのだが,何らかの形でこれを乗り越えなくっちゃならないのが今の日本のシステムであるし,こればっかりは世代が変わっても変化する事は無いんじゃないのか,って思う.多様な価値観があるのは分かるし,その価値観を尊重しなくちゃならねぇ,って言うのも分かるんだが,基本的に既存のシステムが古い価値観の上に立っている以上,そのシステムを変えるためには古い価値観の中に入り込んで内側から変えて行かなくっちゃならないって思う.
2日間だけのアル・・・じゃなくって「有償ボランティア」だったが,色々と考えさせて貰ったって言うのもあるし,大学受験から今までの自分の生き方を考え直すきっかけにもなったいい機会だったような気がする.まぁ,後はこれで入ってくるもので研究関係の書籍でも買うこととしましょうか.1ヶ月後だけどねw.