静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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蒲原町・由比町

町議会で静岡市との合併に反対って言うか,法的な合併協議会の設置が否決されたようで.まぁ,一方に賛成と言う人も有れば,一方に反対と言う人も居る訳で.議会はあくまでもその行政区域内における民意を反映する機関なので,その決定は尊重されないとならない,って言うのは分かるんだが,個人的に「議会の議決が本当に民意を反映してるのか?」って思うわけで.まぁ,政治不信の根本にあるものだとは思うんだが.
元々,蒲原町由比町富士川町庵原郡静岡市に合併するって言う方向で動いていたものの,富士川町富士市との合併を望んでいるためにこの枠組みから外れ,蒲原町由比町,そして静岡市って言う枠組みで合併をするって言う動きになっていた.確かに富士川町も「静岡市」って言う事になると,正直言えば「??」って言う感じはあるし,実際の所を言えば蒲原・由比,ついでに言えば清水も「静岡市」って言うようになるのは住民感情的に言えば今でも「??」って言うわけで,まぁ,その部分に関しては吸収合併された市の住民(分かってますよ,名目上は対等合併って事は)としては理解出来る訳なんだが.
問題としては,合併後にそれぞれの地域の独自性を活かした地域作りが出来なくなるんじゃないのか?って言う危惧感が根本にあるんじゃないだろうか.まぁ,その由来は議員定数の削減により既得権が奪われるって言う事への抵抗もあるんだろうけどw.そう考えると,やっぱりパリッシュのような制度の導入って言うのは必要なんじゃないのか?って思うわけで.基本的には同一の行政区域ではあるんだけど,各地域の事は地域議会で色々と決め,地方政府で実行してしまい,広域的な案件や市全体の案件に関するものは市議会で決めるって言うのが望ましい姿なんじゃないかと.要は補完性の原理をどうやって取り入れていくのか?って言う事になるんじゃないかって思う訳だし,正直に言えば静岡市なんかにはエッジを思いっきり走って欲しいなぁ,って思うところではあるんだが.都市間競争も無茶苦茶激しくなるだろうし,そんな中で静岡市だけじゃなくってそれぞれの地域がどうやって生き残っていくのか,を考えたときに今の制度のまんまじゃ先が見えているだけに,正直残念かと.