静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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起業とその資金援助

 まぁ,起業を「地域社会」って言ってしまっていいのか?って言う部分では多少疑問は残るものの,その結果が地域に還元されるって言う事を考えれば,まぁ,いいか.
 必修ゼミの先生はそれこそ某金融機関の研究員の方で,暫くアメリカの方へインタビューに行っていたと言う話.で,そんな中で向こうの起業時の資金援助って言う事の話になったんだが,「向こうの方じゃ,10件の金融機関と交渉して,融資して貰えたのが1件しかない」って言う話が出てきた.変な話ではあるが,結構おいら的には驚いたって言うか,そんな位しかないのか?って言う感じであろうか.まぁ,直接金融と間接金融の出資割合を比べたとき,間接金融の方の比率が高いって言う事もあり,「なるほど」って思う部分も確かにある.そう考えると日本の今の現状って一体どうなんだろうか?
 確かに制度融資が日本にはあり,無担保・保証人無での貸出って言うのが今の方向で有ることを考えると「何か変だよ」って言う部分もあるワケだし,先生はそれを「おかしい」って言う事で言っていた.
 けど.おいら的にはその先生の意見も金融機関からの一つの意見であると思いながらも,銀行などの民間ベースに乗せる前の加速装置的なものとして必要なんじゃないのかな?って思うんだが.そりゃ,本当に本当のスタートアップ期の企業がいきなり「金貸して(はぁと)」って来たら「( ゜Д゜)ハァ?」って言うような事になってしまうと思うのだが,それこそ,しっかりとした事業計画書が存在し,その事業の熟度が高いと判断できるのであれば,公的機関が貸出を行う必要性はあるのではないかと思う.まぁ,その前に支援機関の職員がしっかりと「先を見ることができる」って言う前提条件が必要であるのは言うまでも無いんだけどね.正直,何が流行るのか?なんて言う事は誰にも分からない部分があるので,その部分を何を基準として判断すべきなのか?って言う事は議論の余地有りなんだろうけど,それでも,明確になっているものに関しては出してもいいと思うし,行政が産業に対して行う「投資」(当然,そのリターンは地方税の増収であるけど)って言う形ではいいいんじゃないのかな,って思うんだが.