静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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音楽の売り方

 いや,Winnyの作者である47氏が捕まってしまったワケなんだが.おいら自身,法律的な事は疎いのでよく分からない部分もあるんだが,「何か変だなぁ」って思う所もあるワケで.
 気になっているのは,音楽関係の話.Apple社が「iTunes Music Store」を開設していて,アメリカなんかではそれこそ上手く商売をやっている.個人的にも「1曲=100円」だったらマジで買ってもいいって思っているし,早く日本でもサービス始まらないかなぁ,って思っているワケで.けれども,待てど暮らせどそのサービスは始まってないワケなんですよね,日本じゃ.まぁ,国内の元売りって言うかレーベルが「そんな売り方じゃ利益が出ない」って言ってダメダメな状況であるって言うような認識を持っているワケなんですが,それいいのか?って思っているところ.
 それこそ,好きなアーティストのアルバムだって,買ってみたら「何じゃこりゃぁ?」って言うのもあるし,それこそ新しいジャンルの曲を聴きたいって思っても・・・いくら社会人って言っても3,000円近くの金を投資するって言うのはためらってしまうところなワケで.まぁ,おいらが貧乏って言うのもあるんでしょうけどねぇw.それだったら「新しいお客さんを取り込むために,多少ネットでは安い値段で提供するけど,気に入ったら是非CDで買って下さい」って言う考え方もあるんじゃないのだろうかって思う.まぁ,一応は有料だけどフルコーラス全部聴けるし,お試し版だけどどうよ?って言う考え方なワケで.
 確かに今の音楽業界は大ヒットが出ないって言う話だし,それこそWinnyのような「共有ソフト」の影響で売上が落ちてしまっている,って言うような考え方をメーカーサイドは持っているワケらしいんだが,果たして「共有ソフト」の影響だけで落ち込んでいるのか?って言えば決してそんな事はないと思う.それこそ色んな欲しいものがある,楽しみがある,そんな比較の中で「音楽」の持つ地位が下がってきたって言う事なんじゃないだろうか.変な話だが,何かのCMソングやドラマの主題歌ばっかりが売れたりとかって言うのは決して正しい方向性じゃないって思う(まぁ,経営的な観点から言えばそれはそれで正しいと思うんだけど).単純に音楽を「経営」って言う考え方だけで見てはならないんじゃないのだろうか?って思うんだが.「文化」を守るためには一定の枠組みは必要だけど,その枠組みは時代と共に変化すべきものであると思うし,その「枠組み」を今変化させなくてはならない時期なんじゃないのか?って思う.
 データの拡散って言うのは,正直言ってもう誰にも止める事はできないと思う.ならば,その「データの拡散」に対応した「枠組み」を作ればいいと思うし,その「枠組み」の中で提供される価格が妥当なものであれば,「お金を出していい」って言う人は多いはずだと思う.その中でいかに「顧客(敢えてこう書きます)」を唸らせ,「これだけのものだったら,実体(CDね)を買ってもいいや」って思わせるか,これがこれから先の「枠組み」のあり方なんじゃないのかな?って思うわけなんだが・・・.
 まぁ,でも,少なくとも「海外からのCD輸入禁止」を本気で言っている音楽業界には( ゜Д゜)ハァ?って思う部分も多いし,47氏を逮捕した京都府警にも( ゜Д゜)ハァ?って思う所はある.願わくは47氏の無罪釈放と,この件を契機にした「新しい枠組み」づくりに進んでいって欲しいなぁ,と.