静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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翻って静岡県を見れば-1。

んまぁ、前々から色々と考えていた訳なんが、結果的に「支援機関は重要だけど、本当に今のままのスタイルでいいのか?」って言う部分になってくるんだよなぁ。で、その部分を解決するためには幾つかの問題を解決しなくちゃならない訳で。

■行政区画の広さ

何と言ってもこれは正直言って大きいって思う。静岡県全体で小さな国1つ分の人口があったりとかする状況。そんな中で「全県一律」の施策実施って出来るのだろうか?って思う。まぁ、実際には東部・中部・西部とそれぞれ別のタスクが動いて事業を実施している訳なんだが、その大きさじゃまだまだ「業種へのフォーカス」が非常に困難なまんま、って言う部分がある。結局現在の市町村合併をそのまま続けていくと、結果的に細かい部分への支援が困難になってしまうのではないだろうか。

■産業振興政策の二つの方向性

イノベーティブな産業を盛んにしなくちゃならないって言う部分もあるんだけど、イノベーティブな産業振興だけを行っていけばいいのか?って言う部分がある。少なくとも「社会政策」としての産業振興も行う必要があると思うわけで。戦略も必要。だけど、その戦略を支える地域の足腰が弱ければ、結果として戦略を実行する事は出来ないのではないか。

■どこまでが「産業」なのか。

地域全体の問題を大きな視点で考え、その問題を解決するためのソリューションの提供が必要になってくるのでは無いか。その中で産業というツールを用いてどのような事が出来るのかどうかを考えるべき。産業そのものが「人の営為」に深く関連してくる以上、問題解決のツールとして使用されるので有れば、その周辺分野に関する理解も必要。
とまぁ、おいらが仕事の中で考えている問題点と、昨日・一昨日のシンポジウムで報告された欧州の事例を付き合わせながら考えてみた。