静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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かかりつけ湯

今朝の静岡新聞の静岡政治経済欄に出ていたのでここでも軽く紹介。
「かかりつけ湯」の説明に関してはここらへんを見て頂ければ分かるとは思いますが、いわば「温泉療法」を一般の温泉旅館に取り入れて行こうとするファルマバレー構想の中の一部を占める重要な考え方です。まぁ、伊豆半島に「健康産業クラスター」を創ろうって言う考え方の一部です。ちなみに、「かかりつけ湯」は某社がすでに商標登録しています。
クラスターって言うものの考え方から見た場合、某経済産業省や某文部科学省が進めようとしている産業クラスター構想や地域クラスター構想と比較して、よっぽどじゃないけどこっちの方がクラスターの原義に近いような気がしないでも無いですわ。ええ、正直な話。
それこそ、単純に産業って言う観点ではなく、地域に存在する様々な要素を活かして行こうと言う点においてはファルマバレー構想の方が余程ではないが上のような気がする。まぁ、大学の先生方には「上手く行くのか?」とか色々ケチつけられているんですが(何でオレがケチつけられるんだ?って言う愚痴は別にして)、単純に物作りの産業だけではなく、周辺分野に存在する農業やサービス業と言った部分までも取り込んだ考え方って言う面では上なんじゃないのかな、と。それこそ、「健康」と言うものをキーワードにしたCreative milieusが形成される可能性が高いのではないのかな、と思っています。静岡県治験ネットワークや医工連携と言ったものも確かに重要なんですが、それだけで完結する事がないのがファルマバレー構想の正直怖いところ。
だけど、問題が無い訳じゃない。静岡県東部・伊豆地区の持つソーシャル・キャピタルは一体どんなものがあるのか?って言う部分なんだよなぁ。確かにゴミ回収に関しては「沼津方式」を産み出したって言うものもあれば、現在の静岡銀行の明治期における伊豆地区の前身に当たる会社は、それこそ資産金貸付所に負けないようなmissionとpassionを持っていた訳だし、実は結構そんな部分もあるんだろうけど、余りに東京に近いと言う立地条件の良さがそのpassionをspoilしてしまったのではないか?と考える部分もある。そのpassionをどうやっって再びactivateさせるか、個人的にはそのactivateの方法がファルマバレー構想には欠けているんじゃないのかな?って思うわけなんだが。(ファルマバレー構想関係者の方へ:もしactivateの方法がある、と言うのであればcommentをお寄せ頂ければ幸いでございます。)