静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

そんなに凄かったのかよ


 テレビアニメ「ふたりはプリキュア」(テレビ朝日系=日曜前8・30)が、小さな女の子たちを中心に高い人気を集めている。おもちゃをはじめ、関連商品が大ヒットし、6日からは続編「ふたりはプリキュア マックスハート」がスタート。4月には映画も公開される。
(中略)
 同時間帯ではこれまで、朝日放送(大阪)と東映アニメーションが制作した「おジャ魔女どれみ」シリーズや、「明日のナージャ」などのオリジナルアニメが放送されてきた。「プリキュア」と従来の作品の大きな違いは、少女が自分たちの体を使って敵と格闘を繰り広げる点だ。
 東映アニメーションの鷲尾天(たかし)プロデューサーは、「ピンチを助けてくれる男性が現れるのではなく、あくまで自分たちの力で相手を倒す変身ヒーローものを女の子でやったらどうか、と企画した」と説明。朝日放送の土肥(どひ)繁葉樹(しげはき)プロデューサーは、「2人の学校での日常生活を描くことで、中学生のお姉さんへのあこがれを誘っている面もある」と指摘する。
こうした要素が、就学前から小学校低学年の女の子を中心に圧倒的な支持を受けた。4?6歳の女児の最高視聴率は、昨年10月24日の放送で52・8%を記録。2人が変身に使う携帯電話型の道具をおもちゃにした「カードコミューン」は、60万個以上を出荷した。トレーディングカードや服飾関連をはじめ、キャラクター商品も多数発売されている。
 作品を統括する東映アニメーション西尾大介シリーズディレクターは、「ドラゴンボールZ」などを手がけ、アクションもので定評がある。「これまでやってきたことを、すべてプリキュアにつぎ込んでいる。男の子でも女の子でも、感動する部分は同じ。こびずに作ってきたのが良かったのでは」と人気の秘密を分析している。
(後略)
おもちゃ60万個 4月に映画 「ふたりはプリキュア」 - 2/2 Yomiuri Online
 おいらは途中で「ヤメ」ってなってしまったんだが、こんな風に書かれるとまた見てしまいたくなるじゃないですか orz 。という話はまた別にしても、おもちゃバカ売れとか、本来の視聴者層の視聴率が52.8%なんて正直すげーって素直に思う。
 おっと、ここで注目すべきなのは「テレ朝」系の番組(=朝日新聞系)なのに、日テレ系の新聞である読売新聞で取り上げられている所だ。ここはまず指摘しておきたい。
 正直、自分が最初の頃見ていた印象は「何か男の子向けのヒーローものを、女の子向けに変えてみてやったのかなぁ?」って言う所もあって、結果的に「そこが(・∀・)イイ!!」って言う評価に繋がったんじゃないのかな?って思うが、結局この数字と記事は「普遍的なものの良さ」って言う事を指し示していた、って言う事になるんじゃないのかな、と。個人的にはあの偉大なるマンネリである「水戸黄門」に通じる部分もあるんじゃないのかな?って思うが・・・あれ?勧善懲悪って言う物語の構造としては同じですね。で、小さな存在が大きな存在を打ち負かすって言う部分に関して言えば、それこそ柔道の面白さにも繋がる部分もあるんじゃないのかな、と。
 確かにおいら自身「ナースエンジェルりりかSOS」にハマりまくった人間だし、それこそつい最近で言えば「魔法少女リリカルなのは」にもハマった。確かにそんな「格好良さ」にも憧れる部分もあるし、そこにある人間の描き方に共感する部分は結構ある。まぁ、「理念形」って言った部分になるんだろうけどね。けど、何故か「二人はプリキュア」は好きになれなかった。いや、その、なぎさちん萌えなんですけどw。
 その背後にある「おもちゃを売らんかな」って言う部分がぶっちゃけ好きになれない原因だったのかもしれない訳で。それも、テレ朝日曜0830って言う「おもちゃ業界的に( ゜Д゜)ウマーな時間帯」って言う部分がね。ドレミも見たけどしまいにゃフェードアウトしていたし。個人的にはそんな裏が表に見えだして来た、それもかなり洗練された方法で、って言うところで「もういいや」ってなるんじゃないのかな。
 確かに「りりか」にしても関連商品の展開はあったと思うんだが、決して成功はしてなかったと思うし、バンダイほど戦略に長けてないタカラが展開していたって言う部分もあるんだけど、逆にそれが「一生懸命やっているけど売れないねぇ」って言う刺身のツマ的な楽しみもあったんじゃないのか、って思う。だって、某ソーセージメーカーのCM、あれは激しくワロタとしか言いようないもんね。
 結局色々考えてみると、おいら自身が「完全ではない、けど、メッセージがある」って言うものに惹かれているって言う事じゃないのかな、と。確かに「プリキュア」は優等生だと思う。けど、優等生だけにそれに関わるアクターが余りにも手慣れすぎているだけに見ていて面白くない部分が見えてしまった、趣味的にはただそれだけの事かもしれない。余りに単純だけどね。
 けど、商売って言う事で言えば、やっぱりこのビジネスモデルはしっかりと定着しているって言う事なんじゃないのかな。で、読売が朝日の作品を褒めているって言うのも、作品自体が持つ定番としての性格、そして、
その背後にあるビジネスモデルの存在を褒めているんじゃないのかな、って思うわけで。はい。