静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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大阪府が何と言おうとも


 振り込め詐欺の未然防止のために県が制作し、注目を集めたCM「大阪のおばちゃん編」に大阪府が「府民の苦情が多い」と、県に伝えてきていたことが10日、分かった。
 CMは大阪で中年女性3人が「大阪はおれおれ詐欺の被害、めっちゃ少ないんやで」「静岡の人も気いつけや」と早口でまくしたてる内容。昨年12月から今年1月まで県内で放送された。
 テレビ番組や新聞が取り上げ、強烈なキャラクターが話題になったが、大阪府には「イメージダウンだ」「あんなしゃべり方はしない」などと苦情が寄せられたことから、府の広報報道課長らが県広報室を訪れた。
 応対した県広報室の福井昌弘室長らは来訪時のやりとりについて「大阪府はイメージアップ戦略を展開中で、気に障ったのかもしれない」と理解を示しながらも、「お人好しといわれる静岡県民が、おれおれ詐欺の被害が少ない大阪人を見習いたいという発想で制作しただけなのに」と、予想外の反応に戸惑いも。
 CMはテレビスポット広告認知度調査で、「見たことがある」が70%、「好感がもてる」も51%に上り、「成果はあった」(福井室長)のは間違いないようだ。もっとも、「好感がもてる」と答えた人のうち、30代女性の80%に対し、50、60代女性がわずか30%にとどまったことが少し気になるところでも。 

振り込め詐欺防止 県CMに大阪府“苦情” 「見習いたかっただけ」 戸惑い制作側 2/11静岡新聞

 件のCMはこちらを参照。ちなみに、このBlogでもここで書いています。
 正直に言えば、大阪ローカルのCMに比べれてみればまだまだ毒は薄いって思うのは気のせいでしょうか。それこそ・・・大阪に初めて行ったときに見た京阪モールのCMとかに比べればまだ可愛いもんじゃないかと思うんですが、そこらへんは如何なもんなんでしょ。と言うか、本気でイメージアップ戦略を図るんだったら、まずは吉本に抗議をすべきなんじゃないのかな?と<大阪府さん。誇張したイメージを全国の電波に垂れ流している方が悪いと言えば悪いわけで。何で静岡県に文句を言うのかって言う事が正直分からないです。まさか、自分らの住民税収入を上げている企業に対して文句を言えない、なんて言うのが理由であればヘタレ認定w。
 けど、結果として「怪しい電話が来たけど、あのCMを思い出して振込をとどまった」って言うのがあるのならば、そのCMを作った意義はあるでしょうし、行政が行った施策としては問題ないと思うのですが。正直、静岡から見て大阪って言うのは「遠い場所」ですし、一般の静岡の人って東京や名古屋の方を向いてますから、なかなかリアルな大阪文化に触れる事は少ない。結局テレビが創りあげた虚像を「大阪」と思っているワケなんですけど。例えば、このCMが都内で撮影されていて、標準語でしゃべっていたらどうなのか?って事を考えてみると・・・まぁ、ここまで話題にはならなかったでしょうし、恐らく振り込め詐欺の被害に遭いそうになったとしても、そのCMを思い出さずにそのまま振り込んでしまったでしょう。
 自分達の持っているものと異質の文化を用いて啓発する事によって「印象」は大きくなると思います。CMだけではなく、海外旅行にしてもそうでしょう。海外の見ず知らずの文化に生で接する事によって「こりゃ凄い」って思う事はあるでしょうし、その印象って言うのは旅行を終えても消える事はないはずです。確かに「大阪のおばはんの全員が全員、ここまでコテコテである」とは言いませんし、それは自分自身も大阪府内に住んでいた事があるので「誇張しすぎ」って言う大阪府さんの考えに異を唱える事はしません(まぁ、事実ここに出てくるようなおばはんを何回も目撃したことはありますし、下宿の近所にそんな方が居た、って言うのはまた事実です)。ですが、敢えて静岡が持っている文化と異質な文化を用いて、現在の社会が持っている危険性の啓発を行うと言う手法はありだと思いますし、このCMを見て「やっぱ【広報が大事】と言っている偉いさんの意見が通ったなぁ」と思ったのはまた事実ですし、そんな面では静岡県GJ!です。  
 何か大阪府さん余裕無いなぁ・・・。市役所や府庁の不祥事が多かったりとか、色んな事件が多く起こっていたりとかでカリカリしている証なんでしょうか。それだったらいっそのこと、静岡をネタにして啓発もののCMを作って「流石大阪には敵わないよ」って広報室の溜飲を下げさせてみては如何?
 でも、この話題を一番喜んでいるのは某広報監なんだろうね、と言ってみるテスト。