静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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まとめ

 長々と法案を引用しながら考察してきましたが、この法案の問題点は次の4点に収斂すると思います。


1,「差別」の定義が曖昧である点
2.「人権擁護委員」の公正・公平性が担保されてない点
3.恣意的な運用が可能である点
4.マスコミ等で殆ど報道されてない点
 法律は「公正・公平な社会を創るための羅針盤」であると思っていますし、そのような法律を作る事が求められていると思います。自分自身も会社内の規程を作る際には、様々な想定される条件も考慮しながら作っています、当然上司に「このような場合はどうなるのだ?」と何度も突っ込まれながら。
 変な話ですが、人間が存在している以上いじめや差別は無くならないと思います。当然、社会的にこれらの人が守られるような社会を創る事が良い社会を創るための第一歩であるとは思いますが、だからと言ってある特定の関係者の意見が横行するようような世の中にしてはならないと考えています。恣意的な運用が出来ず、なおかつ、人権擁護委員の公正・公平性が担保されるような法案であれば、私はこの法案に賛成するでしょう。
 ですが、この案のままでは到底受け入れるわけにはいかないと思います。その理由は今まで長々と書いてきました。
 様々な人の様々な意見が飛び交い、その中から良いものを取捨選択し、暮らしやすい社会や地域を創るためには、差別や偏見の無い社会を創る必要があります。しかし、この法案のままでは逆に新たな差別や偏見を生み出し、様々な意見を言う事が出来なくなってしまうのではないでしょうか。
 そのような社会は見たくもありませんし、恐らくそのような状況になったときには、それぞれの地域の色も失われてしまうと思います。そのような悲劇的な結末をもたらさない為に、この法案のまま通過させてはならないと考えています。