静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

まとめのようなもの

 長々と書いてしまいましたが、結果として言いたいのは「社会の歪みが、今回の事故の背景にあるのではないか」と言うものです。確かに鉄道事故と言う観点では鉄道会社の労務管理の問題点を指摘する事も可能ですが、その背景にあるものを考えると社会全体のモラルハザードも、この事故の背景にあるのではないかと思うわけです。
 実際、この事故が起こる前に大阪で発生した高校生による通り魔?事件や、UFJ銀行における金融庁の検査妨害事件、熱海の方で起こった賄賂収受事件など枚挙に暇はありません。「自分が職業人として、何を規範として業務に当たるべきか?」「何故、この仕事をやっているのか?」と言う事をもう一度考え直す必要があると思います。確かに「お金をどのように稼ぐのか」と言う技術を磨くのも大事ですし、今の社会ではとにかく「お金」が無いと生活できないのは事実です。その事を否定するつもりは毛頭ありませんし、「個人の富」を否定した社会主義国家がどのような末路を辿っているのかを見れば、「富の否定」は出来ません。むしろ、「富」と言うものは労働における一つのインセンティブとして重要であると思います。
 大事なのは「富」と「倫理」のバランスではないでしょうか。やるべき事を当たり前にやる事によって、適切な評価を得られる〜金銭的なものだけではなく〜社会、それが今一番求められていると考えます。
 長文失礼しました。