静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

ネーミング一つで

富士河口湖町、ちょっと気になるのでググってみた所こんな記述を発見。


 河口湖町勝山村足和田村上九一色村の四町村で合併する予定でした。
その特徴はなんと言っても、富士五湖のうち山中湖を除く四湖(河口湖・西湖・精進湖本栖湖)が一つの町に含まれるようになります。また、富士山はもちろん、青木ヶ原樹海の大自然、朝霧高原の雄大な大地も含まれるようになり、観光の拠点にアウトドアの拠点に地域が一つにまとまることは見逃せません。
 しかし、新町名が「富士河口湖町」であることで話が微妙に…
 さて、新町名「富士河口湖町(ふじかわぐちこまち)」、これほど物議をかもし出している町名もありません。合併地域は、河口湖・西湖・精進湖本栖湖であるはずなのに「富士河口湖町」。きな臭い香りでいっぱいです。
現に、西湖地域でも大反対の声が上がりました(合併済み)。更に、精進湖本栖湖地域では合併に白紙状態です。
反対意見が上がることを想定しながら、どうして河口湖町が町名になったのでしょう?
四町村合併(富士河口湖町) 5/4富士山と富士五湖の総合情報局 富士五湖情報局 fujigoko.tv
 この手の話は静岡市だけではないんですね(苦笑)。まぁ、それでも旧清水市の場合は「清水区」って言う形で行政区域としての名称は復活しましたが、個人的にも「何で西湖が河口湖町なんだ?」って言うように思うわけです。まだ今は、上九一色村は独自の行政区域を持っていますが、仮に合併なんて言う事になったら本栖湖精進湖までも「河口湖町」になってしまうワケで・・・。何か変な話ではありますね。確かに一大自然観光ゾーンとして一体的な観光振興や自然保護が行われるって言う可能性を考えた場合、財政力が小さな町・村が個別に施策を展開するよりも効果的になるとは思いますし、今後の地方交付税の動向を考えた場合にはそうすべきだと思います。と言うか、静岡側といい意味での競合・協働関係を築く(とは言っても静岡側も東部地区は合併に消極的な方向みたいですけど)ためにも、やっぱりある程度の規模はあった方がお互いにいい結果を生み出すものなんじゃないでしょうか。

私の知る限り、旧河口湖町の人々が「富士河口湖町」という町名にこだわったとも思えません。むしろ「富士山町」のほうが多かったと記憶しています。また、当ページにてアンケートをとった結果でも「富士河口湖町」などという返答はありませんでした。それなのに決まってしまった「富士河口湖町」…!
 現在のところ言われていることは、新町名に「河口湖」の文字を入れない場合どうなるのかと言うと(たとえば富士山町の場合)、旧河口湖町の住所から河口湖の文字が消えます。旧町名が山梨県南都留郡河口湖町船津なら、新町名は山梨県南都留郡富士山町船津となります。
いかがですか?今まで河口湖で売ってきた観光業者と河口湖役場には大打撃です。この論理が大きく働いて、町名募集アンケートは作為されました。つまり、「富士河口湖町派」の大量投稿です。従って新町名でも一部の意見だった富士河口湖町が当選したのです。
四町村合併(富士河口湖町) 5/4富士山と富士五湖の総合情報局 富士五湖情報局 fujigoko.tv
 何だかなぁ。S太三市町の合併を「自分の所の名前が無くなるから反対」ってアフォな事を抜かして潰した某Y津市を見るような気がします。まぁ、Y津市の場合は「合併のフレームワークからの離脱」って言う事で消してしまいましたが、河口湖町のケースに当てはめて考えてみると「S太Y津市」って言うような名前を強引に付けてしまったって言うノリでしょうか。そりゃぁ、F枝市やO部町から「何でやねん」って言うツッコミが出てくるのは当然の話でしょうし。つーか、「河口湖」って言う名前は地図から消えるんですか?って小一時間問いつめたいですね。ええ、小一時間。
 結局は「合併」と言う事で何を目指すのか?って言う事がよく分かってないままに話が進んでしまったんじゃないのかなぁ・・・って思います。確かに「名前」は消えてしまうかもしれないですが、そこに住んでいる人は変わらないですし、その地域が持つ特質って言うものはそう簡単に変わるもんじゃないって思います。
 実際「南アルプス市」や「伊豆の国市」、何か最近では「みどり市」と言う何じゃそりゃ?と言う名前もあると聞きますが、確かに「名前」は大きな問題だと思います。ですが、変な話ですが「名前」に拘って将来の可能性を自ら放棄するって言うのだけは、正直どうなのかなぁ・・・って思います。当然、その地域を象徴する行政区画の名称として慎重な検討をすべきであるとは思いますが、どこかの旧町村の名前を無理強いして新しい行政区画の名前にするって言うのは、果たしてそれが正しいのかな?って思います。
 今後都道府県レベルの合併も考えられる中で、市町村が些細な事に拘らず競争力を持つと同時に、生き残っていくためには合併は必要だと思います。また、合併によって新たな可能性が生まれてくるのではないかと思います。(清水の場合は正直どうなんでしょうか・・・。)そんな中でつまんねー事言ってないで、市町村全域の将来を考えたビジョンを創り、住民との対話の中で更にブラッシュアップし、お互いに納得できるような方向を創るべきなのではないでしょうか。