静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

前の会社の人に会う。

 会社帰りに乗っていた東海道線、前の会社で一緒だった人に会いました。
 「あ、ご無沙汰しています」
 「こちらこそ。最近どうですか?」
 などとあいさつをしてから、最近の状況を聞くのだが・・・うわぁ、思ったより大変な状況になっているみたいで。まぁ、会社の成績って言うものには触れないでおきますが、やっぱり「旅行」って言うものの形態が確実に変わってきているって言うのは間違いないみたいです。
 自分が前の会社を辞める直前は、国際線の航空券の発券やら予約やら、国内施設のクーポンの発券やら予約やら、そしてそれらの精算をしながら「海外課」と書いて「JR担当」と呼ばれるような仕事をしていたんですが(残業をしたときに乗るホームライナー静岡4号は忘れられないよw)、ぼちぼちウェブによる旅行商品の販売が始まる・・・って言う前夜だったような記憶があります。確か、まだJALANAもウェブでの予約は始まってなかったのかな?当然JR東海エクスプレス予約も。
 そんな中で色々と言われていたのが「これからの旅行会社のあり方」ってもんでした。
 その頃までは、旅行会社の中に一定の知識が蓄積されていて、それらの共有された蓄積を商品選定に役立てる事によってお客さんに対してある程度の「優位」を持っていたのではないかと思います(実際にはその蓄積がお客さんの望むものとアンマッチングを起こし、コンフリクトを生ずる場合もあるのですが)。ですが、現在ではウェブからの情報が、確かにノイズは多いものの、誰もが簡単に入手する事が可能になると同時に、サプライヤーサイドも自ら提供する事が可能になってきたので、結局の所「旅行屋さん」を通さなくてもおkって言う事態が発生してきたのではないかと思います。まぁ、自分も北海道に行くのに、全部ウェブで手配しちゃってますが・・・。
 こうなって来ると、結局の所「商売人」に求められるのは当たり前の話ではあるかと思いますが「コンサルティング技術」だと思うんです。お客さんとの話の中で「何が求められているのか」を明確な形にし、自分の経験を活かしてアホほどある情報の中から「そのお客さんにピッタリなもの」を提供する、って言う事だと思うのです。まぁ、自分は結果的にその能力を得る事無く旅行屋さんへの道をリタイアしてしまいましたが、今の勤め先なんかに求められるのはまさにそれなんですよね。
 何かこう、話をしていて暗澹たる気分になってしまいましたが・・・、やるべき事は一緒なのかもしれません。どんな「仕事」であっても。