静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

温泉行きたいなぁ。

 確か以前書いたと思うんだが「かかりつけ湯」がいよいよ公式にスタートした訳で。


「かかりつけ湯」は、静岡県の外郭団体、ファルマバレーセンターが選んだ、健康増進や癒しのための伊豆の温泉宿泊モデル施設です。
ある施設は、温泉を利用した健康増進プログラムや素晴らしい食事を提供します。お値段もちょっぴり高めです。お客様の求めに応じて、きめ細やかに食事を工夫する施設もあります。
一方で、布団の上げ下ろしもお客様にやっていただき、頼まれなければ食事も提供しないという施設もあります。そのかわり、お値段は思い切って勉強しました。
一週間、まるまる民家を提供する施設もあれば、井上靖の文学散歩を売りにしているところもあります。
かかりつけ湯-良質な温泉とおもてなし。健康と癒しの宿。
 そう言えば伊豆の温泉ってここ最近行ってないような気がします、正直な話。
 以前は夏休みに家族旅行と称して伊豆の温泉に行っていました。伊東の青山やまとも行ったし、稲取の銀水荘も行った。下賀茂の南楽も行ったんですが・・・ここ最近完全にご無沙汰してしまっております(´・ω・`)ショボーン。で、おか田で昼飯を食ってからフェリーで清水港まで帰ってくるって言うのがね。ああ、マジ行きてぇ。温泉で日頃の疲れを癒し、たまにはパソコンから離れて家族で酒飲んで飯食って、話をしながらテレビ見て、翌朝はのんびり起きて飯食って。チェックアウトの時間までゆったり本でも読みながら過ごす。これって俺的には最強っす。
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 まぁ、確かに頻繁に伊豆の旅館に行っていた頃って言うのは今の会社じゃなくってバス会社の旅行部門で働いていたので「取りあえず自分の金で泊まって、見てくるって言うのが大事だろ」って言う事を考えておりました。で、夏になれば宿泊クーポンのノルマがあったので、当然ながら営業成績が良くない自分は自腹切って何とかノルマをクリアしていましたが。(流石に銀水荘に行ったときは親戚も一緒に行ったので、その年だけは所属部内でトップ取ったことありますがw。後にも先にもそれっきり)まぁ、そんな話を思い出しました。
 けど、それって結果として自分の中で無駄になっちゃないって思うんです。
 実際に施設を見るって言う「旅行屋さん」の視点もありましたが、周辺にどんなものがあって、どんな楽しみ方が出来るのか。そして、その産業(要するに旅館とかって言うのね)は地域の中にどのようなポジションがあるのか、って言う事を後で考えるためのいいヒントになったんじゃないのかな、って思うと、まんざら今の自分の仕事に直結しているような気もしないではありません。そんな中で、確かに今、伊豆半島への来客数が減っているって言うのが問題になっているところで。個人的には「何とかならないのか?」って思う一方で「確かにあんなサービスされちゃ、海外でも行った方がいいや」ってなるような旅館があります、旅行屋さんの経験として。
 実際、「かかりつけ湯」に参画している旅館の名前を見ると、「この旅館だったら安心して送客出来る」って言う所が多く出ていますし、お客さんからの評判も良かったなぁ、って言う所が多いです。自分も泊まって「これならば」って言う所も多いですからね。そんな中で共通している所は?って言うと「館内で全部終わらない」って言う所になるんじゃないのかな?って思います。
 確かにロケーション的には街に出るのが難しい所もありますが(まぁ、それはそれで隠れ家的な雰囲気があって最高なんですけど)、旅館の中で全部終わってしまうって言うのは・・・つまんないなぁ、って思うわけで。折角来たんだったら、ちょっと街でも浴衣を着て歩こうかって言うような気分になるのが「旅行のおもしろさ」だと思いますし、そんな気分をどうやって作るのかが、結局の所そんな「温泉街」に求められるまちづくり像だと思うんです。
 個々の旅館の取り組みは絶対に必要です。ですが、がんばっている個々の旅館に勝手にがんばらせるのではなく、「面白い事やってんじゃん。だったら俺らもなんかやってみようか」って地元の人に言わせるような温泉街になって欲しいなぁ・・・と。