静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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会議出席

 資金運用関係の会議に事務方の書記として出席。本業が経理担当なので、まぁ上司から出ろって言われるのも仕方ない部分があるんですが。別にそんなに追われている訳では無かったので別に問題は無かったんですが。
 公益法人の場合ですと、民間企業のような「資本金」と言うものは存在せず、その代わりに「基本財産」と言うものが存在しています。この「基本財産」とは「「○○と言う事業を実施するのに必要なお金を寄付しますが、このお金はそのまま使わないで『基金』として、その運用益で事業を実施して下さい」と言う性格のお金です。まぁ、この「基本財産」を取り崩して事業を基本的にはしちゃいけない事になっていたりしますが。
 一般論として、この「基本財産」の運用に関しては「元本を割り込むような危ない運用をしちゃいかんぜ」って言う指導を受けている訳なんですが、今日日国債とか県債を買ってもなかなかいい利率が出てこない訳で。今までは10年ものの債券を買っていた訳なんですが、いい利率のものが償還時期を迎えると、当然なんかの形で新しい運用方法を考えないとならない訳で。まぁ、そこの当たりを話し合う会議だったんですが。


 まぁ、仕事の内容もあるので書けない事の方が正直多いんですが、金融商品の仕組みをあんまり分かっちゃ無い自分としては「何でそんな事が可能になるの?」とか言う部分が多かったです。まぁ、ここらへんに関しては勉強をすればいい訳なのですが、懸念としてあったのが「本当に大丈夫なの?」って言うものが。
 銀行や証券会社の中の人が金融工学を駆使して商品を作っているって言う事で、当然ながら素人には訳が分からない所もあるんですが、結局最後は「own your risk」になるんですよね。個人のお金で買うんだったら、まぁ、自分が後で樹海ツアーに参加するって言う形でリスクを背負える訳なんですが、公益法人の場合にはそうも行かない訳で。


 こう考えると「基金の果実を元にして事業を実施する」って言うのが今の時勢に合っているのかな?と思う部分があるんですよね。それこそ、もっと別の組織のあり方があるような気がしない訳で。だけど、分野は限られるものの特定の会員を対象とした仕事ではないのもまた事実ですので。
 多少の対価を業務に対して受益者から貰うのが本当は仕事そのもののモチベーションも高まると思う所もあるんですが。さて、一体今後どんな方向を目指してやって行くべきなのか、考えてしまう所です。